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[韓国100大CEO] 新世界グループチョン・ヨンジン副会長…好奇心いっぱいのアーリーアダプター


  • [韓国100大CEO] 新世界グループチョン・ヨンジン副会長…好奇心いっぱいのアーリーアダプター
去る3月15日、鄭溶鎭(チョン・ヨンジン)新世界グループ副会長がリアルタイム検索キワードの順位に登場した。この日、世界的に電気自動車ブームを巻き起こしたテスラが、国内に上陸した。1号店はチョン副会長の自信作であるショッピングモール「スターフィールド河南」にオープンした。第1号の顧客がまさにチョン副会長だった。

彼は店を直接訪れて、テスラのニコラ・ヴィレジェ北東アジア総括副社長と話を交わして「アーリーアダプター」CEOとしての名声を再び確認させた。

チョン副会長は好奇心旺盛で、新しいことに挑戦することが好きだ。「チョン・ヨンジンのビール」として知られている手作りビール専門店デビルズドアが代表例だ。デビルズドアは2014年11月のオープン以来の累積顧客数が100万人を突破した。店頭訪問者数は毎年10%以上増え、昨年は月平均4万人を超える顧客がデビルズドアの店舗を訪れた。グループCEOとしては珍しく、独特な手作りビール専門店を披露し、国内に手作りビールブームを呼び起こした。

流通革新も主導している。昨年9月に披露した複合ショッピングテーマパーク「スターフィールド河南」は「画竜点睛」と言える。ショッピングを超えて余暇やレジャーまで楽しめるように構成されたスターフィールド河南は、新しさを追求するチョン副会長のスタイルをしっかりと見せたという評価だ。スターフィールド河南は去る2月に累積訪問顧客数が1000万人を突破した。昨年9月にオープンしてから140日にしての成果だ。1日平均訪問者数は7万1000人と、年間に換算すると2600万人がスターフィールド河南に訪問することが予測される。国内の人口の半分に達するレベルで、アジアで最も多くの人波が殺到するテーマパークである東京ディズニーランドより1000万人以上が多い。彼の挑戦の結果、新世界は2017年に韓進グループを押し出して、国内10大グループとなった。流通業だけの企業が国内10大企業に入ったのは、新世界が初めてだ。

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チョン副会長のさまざまなアイデアは豊富な人文知識から出てくる。彼は「なぜ生きるのか」「どのようにすれば幸せに生きることができるのか」などを考えて、流通業の未来を「人」から導き出した。ここ10年間、Eマートが流通プラットフォームを変え、さまざまな方法で変化を与えた理由だ。倉庫型ディスカウントマートであるEマートトレーダースは毎年2桁の成長率を記録している。ライバルである米国系のコストコとは異なりメンバー制で運営しておらず、年会費はなく、様々なカードで決済が可能だ。このように人(消費者)を中心に戦略を練ったことが功を奏した。販売代理店のブランドを掲げて販売しているPL(Private Label)とコストパフォーマンスを高めたノーブランド(No Brand)は、Eマートだけのキラーアイテムとして注目されている。チョン副会長は、PL製品が概ね質とブランド価値が遅れているという点に着目して、プレミアムPLブランドのピーコックを作った。

ピーコックは当初、新世界百貨店のアパレルPLブランドだった。しかし、チョン副会長は家庭向け簡易調理食品中心の高級ブランドとして再誕生させた。ピーコックはここ4年間の売上が5倍以上増加した。斬新なアイデアで、低迷していた内需市場にて「新世界神話」を作り上げたわけだ。
  • 毎経エコノミー 第1901号
  • 入力 2017-04-09 09:01:46




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