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[韓国100大CEO] 趙聖鎮LG電子副会長…洗濯機1等DNA、スマートフォンに植える


  • [韓国100大CEO] 趙聖鎮LG電子副会長…洗濯機1等DNA、スマートフォンに植える
「洗濯機一筋40年」、趙聖鎮(チョ・ソンジン)LG電子副会長を最もよく表すニックネームだ。高卒神話であり「洗濯機博士」と呼ばれた趙聖鎮副会長は、「トンドリ」「ターボドラム」、「スチームドラム」「ツインウォッシュ」などを相次いでヒットさせて世界の洗濯機市場の支配権を変えた人物だ。そのような功績が認められて昨年副会長に選任されたのだが、最近には理事会の議長に選任されて名実共にLG電子のワントップとなった。

趙聖鎮副会長は、生活家電市場での成功経験を携帯電話、エネルギー、自動車部品事業に拡大するという重大な任務を引き受けることになった。LG電子の新しい船長となったが、すぐに解決しなければならない課題が山積みだ。何よりもスマートフォン事業を正常化させる作業が重要だ。昨年LG電子は戦略スマートフォンG5の失敗により、スマートフォン事業でのみ1兆ウォン以上の損失を被った。

それゆえ、さらに野心的に準備したのがG6だ。趙聖鎮副会長はG6公開前まで月に3日以上平沢デジタルパークに出勤し、MC(モバイルコミュニケーション)事業本部とスマートフォンの生産ラインを集中的に取りまとめたと伝えられる。趙聖鎮副会長はコスト、生産、品質など製品の基本に忠実になるという戦略でG6の開発に取り組んだ。趙聖鎮副会長の役割はここで終わらなかった。去る2月、スペインのバルセロナで開催されたMWC(モバイル・ワールド・コングレス)のG6公開イベントにも直接演壇に上がってG6に力を加えた。

「家電にいるときは、単一​​の部品モジュールで洗濯機、冷蔵庫、オーブン、TVなどに多様活用した。モバイル事業部にも同様の戦略を持ち込む必要があると考えた」

やたら多くの部品モジュールを持ち込むよりも、生産の単純化でコスト構造を改善するという意味だ。既存のLG電子スマートフォンの製造方法を完全に変えるという意味として解釈することもできる。家電事業で発揮した成功の方程式をモバイル事業にも取り入れるという意志だ。

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G6の最初の反応は、一旦は悪くない。去る3月2日から1週間行われた予約販売期間中に約8万台を販売した。本格発売したあとも1日平均1万~1万5000台ずつ販売するなど巡航している。去る3月2日から9日まで行われた予約販売期間中に8万2000件の実績を記録し、10日に本格的に発売されたあとには2日で開通3万台を突破するなど巡航している。そして証券会社の反応も良い。コスト削減などを通じ、LG電子の第1四半期MC事業部の赤字規模は1000億ウォン以下に減少すると予想されている。趙聖鎮副会長はG6の成功を通じて年内MC事業部を黒字に戻すことが目標だ。電子業界はG6の販売量が600万台以上であれば「中ヒット」、800万台を超えたら「中大ヒット」製品になると評価する。「中大ヒット」だけでも記録すれば、MC事業部も黒字転換が可能だ。趙聖鎮副会長の魔法が洗濯機を超え、スマートフォンでも通じるだろうか。LG電子のスマートフォンは今、重大な岐路に立っている。
  • 毎経エコノミー1901号
  • 入力 2017-07-23 08:51:08




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