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[韓国100大CEO] 趙亮鎬韓進グループ会長…韓進海運のリスクを解消し、黒字転換へ羽ばたき


  • [韓国100大CEO] 趙亮鎬韓進グループ会長…韓進海運のリスクを解消し、黒字転換へ羽ばたき
韓進グループを14年間のあいだ導いてきた趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長にとって2016年は、一言で「試練の年」だった。韓進海運を買収して韓進・大韓航空とともに陸海空を合わせた総合物流グループを夢見たが、流動性危機によってついに破産が確定した。また平昌冬季オリンピック組織委員会の委員長を務めて民間外交官の役割をしたが、チェ・スンシル国政壟断事態の中で外圧によって退かなくてはならなかった。

しかし一方では、これを災い転じて福となすきっかけと見る視線もある。

韓進海運が整理されることで、韓進グループの財務リスクが解消されたという理由からだ。大韓航空は韓進海運に2013年10月から2016年9月まで2800億ウォンほど支援したのだが、このような「底抜けのかめに水注ぎ」式の費用が発生しないようになったためだ。

実際韓進グループの主力系列会社である大韓航空は最近、低油価基調が続いて好実績を続けている。特に昨年の第3四半期には、韓進海運関連の損失を全て反映しても四半期史上最大の営業実績を出してアーニングサプライズを記録した。営業利益は第3四半期のみで約4500億ウォンに達し、前年同期比で34.9%増加した。既存の四半期最大の営業実績は、6年前である2010年第3四半期に記録した4165億ウォンだった。これを基盤に昨年の連結ベース売上高は11兆7319億ウォン、営業利益は1兆1208億ウォンを達成し、営業利益1兆ウォンを超えた。

趙亮鎬会長は今年も世界的な航空業界をリードする航空会社として、競争力をさらに高めるために次世代の航空機を導入し、収益性の強化のための路線改編、未来新事業の開発など様々な分野で努力を継続するという意欲を示した。

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特に「ドリームライナー(夢の航空機)」と呼ばれるB787-9次世代航空機5機を年内に持ち込む予定だ。この機種は最先端技術を適用した一層アップグレードされた環境にやさしい次世代航空機で、気圧や湿度の技術的最適化によって快適さと快適な機内サービスを提供し、大韓航空の中長距離路線に投入されて牽引車の役割をするものと期待される。またCS300機種8機を含み、B747-8IやB777Fなど最新機種を持ち込む一方で、既存の老朽機種は継続的に処分して乗客たちに一層アップグレードされた機内環境を提供するものと期待される。最新の新規機種は、今年4月にスペインのバルセロナ新規就航を筆頭にサンフランシスコ、シアトル、ロサンゼルスなどの増便に優先的に投入される。

専門家は、韓進海運がない大韓航空が今年はより良くなるものと見ている。eBEST投資証券ファン・ヒョンジュンアナリストは「大韓航空は昨年に営業利益1兆1000億ウォンを出したが、純損失を被った。営業外損失のみ1兆3000億ウォン水準で、事実上企業を正しく評価する状況ではなかった」と診断したあと、「しかし今年は、韓進海運による営業外損失が減り、純利益が黒字に転じるものと期待している」と伝えた。
  • 毎経エコノミー 1901号
  • 入力 2017-07-22 08:50:56




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