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[韓国100大CEO] チョ・ヨンビョン新韓金融グループ会長…最高金融グループを率いる「長兄リーダーシップ」


  • [韓国100大CEO] チョ・ヨンビョン新韓金融グループ会長…最高金融グループを率いる「長兄リーダーシップ」
次期新韓金融グループをリードする首長にチョ・ヨンビョン会長が選任されたとき、多くの人々は「なるべき人がなった」という評価を下した。それもそのはず、2015年に新韓銀行長に就任したあとに示したリーダーシップが目立ったのだ。彼が導いた昨年の新韓銀行の当期純利益は1兆9403億ウォンで、7年連続で銀行圏1位の座を守った。特に営業競争力に基づいた差別的融資の成長と利益率の防衛で利子利益が前年比で8.1%増加し、信託、外国為替手数料との相乗活性化などを通じた非利息利益も前年比で9.2%増加した。その結果グループ内新韓銀行の損益への寄与度が65%を記録し、前年の58%に比べて増加した。

国際金融の専門家らしく、海外進出でも成果が輝いた。彼は銀行長時代「G.P.S. Smart Speed-Up」をビジョンとして掲げた。その最初の文字である「G」はグローバルを意味する。チョ会長が銀行長時代にどれだけ海外進出に焦点を当てていたかを知ることができる部分だ。過去に新韓銀行ニューヨーク支店で勤務した経験があるチョ会長は、銀行長就任以前には16か国72個だったグローバルネットワークを昨年末基準で20か国150個と2倍以上拡大させたのだ。特に、韓国の金融会社として初めて海外買収銀行の2つを統合した「新韓インドネシア」を発足させ、韓国の銀行として初めてミャンマー進出を通じてアジアの金融ベルトを完成させた。新韓銀行の当期純利益のうちグローバル部門が占める割合は2010年には2.9%に過ぎなかったが、2014年末8.7%、2015年末10.5%と比重が増加し、2016年末基準で損益の割合は12%に跳ね上がった。

彼が新韓金融グループの首長になったのは、単に実績のためだけではない。気さくに職員とのコミュニケーションを重視する「長兄リーダーシップ」が、チョ会長の最初に挙げられる強みだ。銀行長の在職時、毎月職員たちを対象に実施した月例照会の場所を普段行っていた放送局のスタジオではなく銀行長室で実施し、職員を驚かせたりしたのだ。この日のイベントは、銀行職員であれば誰もが1度は銀行長室を見学してみたいという点に着目してアイデアを出したという。

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また、普段から業務スタイルでも実用性を強調するチョ銀行長は対面報告よりもメール報告を好み、執務室を空けるときにもタブレットPCを通じて報告内容をチェックするなど、非対面・オンライン中心の業務を定着させた。

会長になっても従来のスタイルには変わりないというのがチョ会長の話だ。ただし金融グループ首長であるだけにビジョンは大きく、海外金融会社と比べても遅れをとらない。彼は「不確実な国内外の環境と向き合っており、今後の成長をどのようにしなければならないか、どのように新しい『材料』を見つけるか、これがリーディング金融グループ新韓に与えられた核心課題だ」とし「ローマ史を見ると千年の間ローマを率いたその力はまず開放性と受容性、そして挑戦と革新だったため、新韓もこれを継承発展し、それが組織の力として発揮されるようにプロセスを作成していく」と抱負を明らかにした。
  • 毎経エコノミー 1901号
  • 入力 2017-07-15 08:50:38




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