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[韓国100大CEO] 崔圭楠チェジュ航空社長…LCCを超えて中堅航空会社へ


  • [韓国100大CEO] 崔圭楠チェジュ航空社長…LCCを超えて中堅航空会社へ
今年で就航12周年を迎える済州航空は、国籍LCC(格安航空)会社の間で長兄の役割をしている。年平均で51.4%という爆発的な成長傾向を見せた。2005年の設立以来、就航初年度である2006年には118億ウォンの売上高を記録していたチェジュ航空は、10年後である昨年には7476億ウォンの売上高を記録した(暫定基準)。チェジュ航空の年間売上高は、2010年1575億ウォン、2011年2577億ウォン、2012年3412億ウォン、2013年4323億ウォン、2014年5106億ウォン、2015年6081億ウォンに続き、昨年は7476億ウォンを記録した。7年連続で毎年「千億ウォン単位」の数字を塗り替えながら成長してきたわけだ。営業利益も2011年以降6年連続で黒字を記録して就航初期の赤字基調から脱し、2014年第3四半期以降は10四半期連続で黒字を維持している。

金融専門家として航空会社の社長に選任されたチェジュ航空の崔圭楠(チェ・ギュナム)社長の経営が光を放ったという分析だ。チェジュ航空は愛敬グループのアン・ヨンチャン副会長とチェ・ギュナム社長が共同代表を務めている。アン副会長が大きな絵を描き、チェ社長が経営実務を担当するという構図だ。当時は航空業ではなく金融業に身を置いてきたチェ社長が航空会社の専門経営者として選任されたことを愛敬の冒険として傍観される視点が多かった。しかし彼は実績で実力を証明し、世間の懸念を払拭したのだ。

チェ社長が赴任した2012年以降、チェジュ航空はコスト削減と売上の多様化に成功した。社長就任直後に予約発券システム、前売りホームページなどの大規模なIT投資を断行した。システムの拡充により、乗客が搭乗券を受け取るために空港カウンターを訪問するという不便さをなくし、内部では人件費などの管理コストを削減するためだった。2013年9月には外資系の低コスト航空会社の攻勢に対抗してチェジュ航空の飛行機で提供する無料の間食やドリンクを無くし、機内食を有料化した。不必要なコストを削減する代わりにチケットの価格を下げ、実質的な顧客の利益を強化したのだ。

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華やかさを削って中身を満たしたことで、就航初年度は25万人だった累積乗客数は2012年5月に1000万人を突破し、2年2ヶ月後である2014年7月には2000万人、1年6ヶ月後である昨年10月には3000万人を達成しながら「乗客1000万人」突破期間を急速に減少させている。去る2月末には、それよりも短い13か月で累積乗客4000万人を突破した。

チェ社長は今年も外形成長率を緩めず、後発低コスト航空会社との格差をさらに広めるという計画だ。去る2月に導入した27号機を含め、今年6機の航空機を新たに導入するとチェジュ航空は合計32機の航空機を作動させることになる。国内線とアジア・太平洋地域の主要都市で新規就航・増便などを通じて定期路線数を50前後に増やし、年間乗客数「1000万人時代」を開いて中堅国籍航空会社の地位を固めるという青写真だ。
  • 毎経エコノミー1901号
  • 入力 2017-07-02 08:49:16




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