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[韓国100大CEO] 崔揚河ハンセム会長…ワンストップサービスを掲げて「2兆クラブ」目前


  • [韓国100大CEO] 崔揚河ハンセム会長…ワンストップサービスを掲げて「2兆クラブ」目前
崔揚河(チェ・ヤンハ)ハンセム会長はソウル大の金属工学科を卒業したあと、大宇重工業で社会人としての第一歩を踏み出した。ハンセムに入社したのは1979年で今から38年前だ。彼は入社7年目の1986年にキッチン家具部門を業界1位に築き上げ、1997年に始まった総合インテリア事業も5年で業界1位にした。オーナー一族の厚い信任を背負い、崔揚河会長は代表取締役専務で社長、副会長を経て、今の席まで上りつめたサラリーマン神話の主人公なのだ。

韓国ではあまり見ることのできない長寿CEOだ。

「シンク台」と総称されていた国内のキッチン家具市場に「システムキッチン」「インテリジェントキッチン」という用語を導入するなど、キッチン文化の新たな章を開いて成長基盤を固めたハンセムは、チェ会長の指揮のもと住居空間連携事業としてシナジー効果を創出した。1997年にインテリア家具、事業、2000年代後半には建材事業に進出して成功的な事業ポートフォリオを確保したハンセムは、現在全国300以上の代理店と9つの大型直営店(ハンセムフラグショップ)、22個のキッチン&バス展示場、4つの「リーハウス」展示場、ハンセムモールなどオン・オフラインを合わせた強力な流通網を構築した。

その結果ハンセムは、過去2013年の国内家具メーカーの中で初めて売上高1兆ウォンを達成したのに続き、昨年は1兆9345億ウォンの売上高を記録、「2兆クラブ」を目前に控えた企業となった。2013~2015年の間に年平均30%台の売上成長率を成し遂げた。

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崔揚河会長の目標は、ハンセムを住居文化の全体に責任を負う「世界的な競争力を備えた住居文化企業」に発展させることだ。彼のいう総合インテリア流通会社とは、単に家具ではなく「空間」自体を商品化するものだ。つまり家具・小物・ファブリックなど居住空間に必要なすべてのものを「ハンセム」の名前で商品化して販売するという構想だ。普段から「ハンセムの企業スローガンは『行きたいところ、滞在したいところ』だ。より多くの消費者たちの家を、行きたいところ、滞在したい所に作り上げるというのが私の夢だ」という。このため、景福宮の秘苑横に「DBEWデザインセンター」を設立し、年間売上高の4~5%をデザイン研究に投資している。ここには今後、顧客がそれぞれ異なる製品を直接探し歩いて購入するという現在の傾向から抜け出し、1か所でワンストップで相談を受けて購入するという形に変わるだろうという計算も敷かれている。

崔揚河会長には、目標がもう1つある。

彼は今年、新年の挨拶を通じて2017年の建材市場の競争力を強化し、中国市場への進出に集中するという目標を明らかにした。もちろん最近中国発の悪材料で世界景気全般が低迷期であるだけに、グローバル市場の条件が肯定的ではない。それでも「ハンセムはこれまでのあいだ成長過程でIMF時期にキッチン製造業から家具流通業に進出し、今年も厳しい条件に建材パッケージ事業と中国市場への進出という新規事業を計画している。どんな条件でもその条件を活用して成長してきたことが、私たちの底力であり競争力だ」というのが崔揚河会長の確信だ。
  • 毎経エコノミー 第1901号
  • 入力 2017-06-25 08:48:43




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