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ソウル駅31万人vs東京駅250万人…都心開発が差をつけた


  • ソウル駅31万人vs東京駅250万人…都心開発が差をつけた
  • < ソウル駅と東京駅の比較 >



31万人対250万人。ソウルと東京、韓国と日本の首都にある2つの駅の一日利用者数だ。 8倍以上の差がある。両国の人口の差は2.4倍だ。ソウル駅が一国の首都の玄関口である中央駅としての役割をきちんと果たしていないという点を如実にしめす数字だ。

ソウル駅はKTXや地下鉄などを利用して移動しようとする目的がない場合は、あえて訪れることのないところだ。一方、東京駅は交通の目的がなくてもここを訪問し、余暇を過ごすてショッピングをおこない、仕事をする。名実ともに日本のハブの役割を果たしているわけだ。

2つの駅は位置と機能や生成の歴史も似ている。しかし中央駅と駅周辺を、どのように開発して再生したのかが運命を分けた。東京駅の再生は2000年代初頭に始まった、丸の内の開発と連携して行われた。当時、小泉純一郎首相は都市再生特別法を作り、王宮と東京駅のあいだの巨大地域である丸の内を、東京を代表するビジネス地区にするための再生事業に着手した。これによって誕生した超高層ビル群は、低層部を一般市民が楽しむことのできる空間として構成されて、どこからでも地下で東京駅と接続した。

現在、東京では丸の内に続いて東京駅の反対側にある八重洲地域まで、東京駅と連携して開発しようとしている。高層ビルがいっぱいに詰まった、もう一つの巨大なビジネス地区を作って建物の容積率を上げる代わりに、これまで八重洲地区ではあまり活性化しなかった地下の歩行ネットワークを構築して東京駅と接続するものだ。これによって東京駅は日本の交通の中心地としての機能だけでなく、業務・商業・休憩などの都市が提供できるすべてのものを一ヶ所で満たすことのできるハブになった。

一方のソウル駅は、2004年のKTX開通に合わせて2003年に民間資本のソウル駅舎を新たに建てたこと以外は、しっかりとした再生プロジェクトは稼動しないままだ。ソウル駅と近隣をつなぐ地下歩道はホームレスが多く、夜になると人が行くこと避ける空間になった。旧駅舎の建物は「文化駅ソウル284」という名称の文化・展示スペースに変わったが、一年の訪問者数は32万人程度にとどまった。

ソウル駅舎の内部はロッテマートとロッテアウトレット以外に、これといったショッピング街や楽しめるところはない。ソウル駅は「移動」という目的以外には、何も訪れる理由のないところになった。先月にオープンした高架歩道の「ソウルで7017」が多くの市民を引き入れたとソウル市は自評しているが、業務地区である丸の内と八重洲と連携して巨大なネットワークを形成した東京駅とは比較そものもが無理だ。

パク・ヒユン森ビル都市企画ソウル支社長は、「ソウル駅は東京駅に比べて活用できる土地が少ないため、地下空間を広げうまく活用して地域との接続を強化する必要がある」とし、「空中歩道もソウル駅広場や旧駅舎との連結開発計画が用意されるべきだった」と語った。
  • 毎日経済 企画取材チーム=パク・イネ(チーム長)/チョン・スヌ記者/キム・ガンレ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-06-07 01:51:13




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