トップ > コラム > FOCUS > ロッテを泣かせた免税店審査…「権力の手練」

ロッテを泣かせた免税店審査…「権力の手練」


◆ 免税店選定監査の波紋 ◆

  • ロッテを泣かせた免税店審査…「権力の手練」
関税庁は2015年7月と11月の免税店事業者選定過程で評価項目の点数を故意に操作するなど、特定の業者を後押ししたことが分かった。朴槿惠 (パク・クネ)前大統領が昨年、ソウル市内免税店の新規特許を追加で発行するように青瓦台経済首席室に直接指示した事実も確認されたが、朴槿恵政府の非線の実勢であるチェ・スンシル氏の介入疑惑は明らかにされなかった。

11日、監査院は「2015年7月、関税庁はソウル市内の新規免税店の選定審査で、売場面積やコンプライアンス、中小企業の製品売り場の設置比率などの3つの計量項目の点数を誤って算定して審査員に提供した」と明らかにした。これによって、ハンファガレリアは関税庁の評価点数操作で総点が7820点から8060点に240点過大評価されたし、ロッテフィットイン(東大門)は8091点から7901点に190点に減って選定結果が変わった。

また2次免税店大戦だった2015年11月にも、関税庁は営業利益対比の寄付金の比率、売り場規模の適正性など2つの計量項目の点数を誤って与えて、斗山がロッテワールドタワー店をおさえて免税店特許を得た。監査の結果によると、ロッテワールドタワー店は通常の評価時に9420点を得て免税店の営業を継続することができたが、関税庁の評価点数の操作で9229点にとどまり、斗山(9333.5点)に104.5点の差で事業権を渡さなければならなかった。ロッテワールドタワー店は昨年、関税庁が特許権を追加発行して起死回生した。

当時、業界では免税店の経験が全くない斗山が免税店30年力量のロッテを押しのけて事業者に選定され、青瓦台はもちろんチェ・スンシル氏の介入など、さまざまな疑惑が乱舞した。しかし監査院は「ミル・Kスポーツ財団に寄付を出捐した企業が、出捐の対価として市内免税店特許を発行されたのかに対しては、「監査を通じて確保した証拠資料と関係者の陳述だけでは確認できない」と述べた。ただし朴前大統領が青瓦台経済首席室にソウル市内免税店を増やすように指示して、企画財政部と関税庁は市内免税店の新規特許発行のための免税店告示に合わせるために基礎資料を歪曲する不法を行って、4ヶ所を追加選定したことが分かった。関税庁は2016年の国政監査で免税店事業者選定に関する資料の提出を要求されるやいなや、チョン・ホンウク庁長の指示で当該書類を申請者に返還したり、無断で破棄したりした。

今回の監査結果で免税店業界は悲喜こもごもだ。ロッテ免税店の関係者は、「ロッテは特許はおろかワールドタワー店の特許を喪失し、大々的な検察の捜査を受けるなど、かなり大規模な被害を受けた企業」だとし、「今回の監査発表でロッテは審査点数が高かったにも拘わらず不当に特許権を失ったことが浮き彫りになった」と語った。

一方、ハンファガレリアと斗山の立場はやや複雑だ。特許権が取り消された場合は莫大な経済的損失が予想されるが、免税店事業が不振で、特許権の回収はむしろ好材料になりうるからだ。
  • 毎日経済 チョン・ヂョンホン記者/アン・ビョンヂュン記者/パク・ウンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-07-12 00:13:35




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア