楽器販売 GOGO、楽器市場が生き返った

「私は歌手だ」 ブームで楽器レンタル・レッスン市場も盛況 

  • < 楽器ブームを巻き起こした「私は歌手だ」の番組の一場面 >

#7月中旬ソウル楽園(ナグォン)楽器商街。 「IUがスケッチブックで演奏したギターありますか?」「在庫切れになったけど注文してくれれば入荷しますよ。」「ユ・ヒヨルのスケッチブック」に出演したIUは公演と同じくらい彼女が持って出たバラのつる柄のギターでも注目された。おかげでクラフト社の「IUギター」は楽園商街でも入手困難な人気モデルになった。

イ・ジョクが演奏して有名になったマーチン社のギターも人気を集めている。既存のギターの半分ほどの大きさで独特のほうきの形が印象的なこのギターは若い男性たちがたくさん購入する。

楽園商街にある「ギターナラ」の販売員であるユ・サンミンさんは「10万~20万ウォン台の普及型ギターに比べると高価ではあるが、似たような価格帯の製品の中では最高の人気だ。IUギターは50万ウォン台、イ・ジョクギターは80万ウォン台と高価であるが、人気が良く入荷されるとすぐに売れる。昨日も大学生が買って行って売り切れた状態だ」と述べた。

#三益(サミック)楽器は昨年10月「プッカ」で有名なキャラクター業者のブーズと共同で女性用ギター「プッカブラックエディション」2種を発表した。 600本限定で発売されたギターはうわさが広まり2か月で完売した。ブーズのキム・ブギョン代表は「黒ボディにキャラクターのプッカが施されたデザインが若い女性層を中心に人気を集めた。インターネットでも販売が行われたが、デザインだけ見ても買いたいという人が多かった」と伝えた。三益楽器は余勢を駆って近いうちプッカギターシーズン2を発売する計画だ。

楽器市場がそわついている。ユ・サンミンさんは「以前は一日1~2本売るのが精一杯だったが、昨年の冬休みには50本近く販売された。

休みの期間を除外してもいつもより売り上げが3倍ほど増えた」と話した。永昌(ヨンチャン)楽器清涼里(チョンリャンリ)店のヤン・ジュンファン代表も「低価のギターは物がなくて売れないほどだ。全体のギターの売上高のうちアコースティックの割合が90%を占めるほどアコースティックギター熱風が吹いている。昨年よりも製品の回転率が良くなり、収益が改善した」と述べた。ギターだけではない。ハンソル楽器のとある職員は「無限に挑戦で歌手10cmが『アメリカーノ』を歌う際、ジャンベとウクレレを演奏するのを見て購入する客が多くなった。通常ジャンベは1年に2回ほど注文していたが無限に挑戦放送後には、1~2週間の間に半年分の物量がすべて売れた」と述べた。

特にギターブームがすごい。関係者は「スーパースターK」「偉大な誕生」「私は歌手だ」と続いた放送番組の影響が大きかったと分析する。三益楽器の関係者は「『私は歌手だ』のようなビジュアルより実力を強調している音楽番組が増え、大衆が演奏音楽と楽器に興味を持つようになった」と話した。 「スーパースターK」でボーカルの音色に深みと個性をプラスしたのもギターだった。

中壮年層には「セシボン」の影響が大きかった。 MBC「遊びにおいで(ノルロワ)」の旧正月特集で企画したセシボンコンサートは、中壮年層の「アコースティック」郷愁を刺激するのに十分だった。セシボンコンサート4人組の主人公はチョ・ヨンナム、ユン・ヒョンジュ、ソン・チャンシク、キム・セファンだ。

彼らの感動的な公演のおかげで放送は旧正月連休期間の深夜時間帯にもかかわらず、16.7%の高い視聴率を記録した。 「遊びにおいで」の平均視聴率が9%であることを勘案すると、アコースティック音楽に対する大衆の関心をうかがうことができる企画であった。 1980年代に吹いた「ギターブーム」を覚えている人々に「セシボン」が触媒剤の役割をしたのだ。

女性ギタリストたちの活躍も一役買った。三益楽器の関係者は、「スーパースターK2に出演したチャン・ジェイン、キム・グリムのような女性ギタリストたちの登場は女性ギタリストが相対的にまれな音楽界に新鮮な衝撃だった。このような姿を見て一般の女性たちもギターを多く求めるようになった」と伝えた。

ギター自体のデザインの変更も市場の変化を導く触媒剤だ。ブラウンカラーの木のイメージのギターが全部だった以前とは違い、色やデザインが多様化した。ガールグループ「少女時代」のソヒョンが「私たち結婚しました」で使用したアクセサリー感のあるピンクのギターは放送後、大きな人気を集めた。この他にも、赤、黒などの原色とスカイブルー、ホワイトトーンのカラフルなギターが女心をひきつけている。 「プッカギター」のように胴(body)にキャラクターを着せたギターも人気だ。

楽器市場と大衆媒体の相関関係は、3年前にさかのぼることも確認可能だ。去る2008年9月から3か月間放映された「ベートーベンウイルス」シンドロームも楽器の売上高に大きな影響を与えた。当時はドラマの背景がオーケストラだっただけに弦楽器の販売が増えた。ヤマハコリアの関係者は、「2008年下半期から2009年上半期までに売上高が急激に増加した。下半期に放映されたMBCドラマ「ベートーベンウイルス」の影響が大きかった」と話した。

  • < 昨年と今年の第1四半期の楽器業界の売上げ変化 >

売上げはどれほど増えたのか

楽器市場規模が大きくなり三益、永昌、ヤマハのような大型楽器のメーカーの売上高も増加傾向にある。

特に三益楽器の成長が最も目立つ。三益楽器の売上高は昨年第1四半期の208億ウォンから今年第1四半期の258億ウォンへと約25%の成長率を見せた。三益楽器のキム・ミョジョン広報課長は「全体の売上高の増加を主導したギターの販売は、国内市場だけで昨年と比べて30~40%ほど成長した」と話した。

永昌楽器も、昨年第1四半期の131億ウォン、今年第1四半期の143億ウォンの売り上げを記録し、9%近く成長した。永昌楽器もギター販売が全体の売上高の増加を主導した。全ギターの販売量が前年同期比約3倍ほど増加した。

永昌楽器のチョン・ジョンナム課長は「昨年上半期に1200本のギターが販売されたが、今年上半期には4000本が販売された。初めてギターを学ぼうとする『入門型消費』が増え、主に20万ウォン前後の普及型を中心に販売本数が増えた」と話した。

ヤマハコリアの年間売上高も上昇している。今年の3月までの年間売上高は795億ウォンで昨年3月の724億ウォンに比べて約9%ほど増加した。

今後の楽器市場の見通しはどうか。

業界関係者によると、現在の国内のギターの市場は昨年基準で300億ウォン規模と推定される。今年は450億~500億ウォンにまで成長する展望だ。三益楽器の関係者は「中壮年層の趣味活動が活発になり鍵盤楽器ではなく管楽器、ギターの需要が拡大するものと見られる。大衆音楽のトレンドがアコースティックに向かって移動しながら、レトロの風がもっと強くなったら楽器販売も継続的に増えるだろう」と述べた。

楽器レンタル・レッスン市場も盛況…「私も歌手だ」ブーム

  • < ヤマハミュージックスクール成人ギタークラス 新規登録者数 >

楽器のレンタルと講習の市場も販売市場に劣らず盛況を呈している。楽器レンタル業者PTSのパク・チャンテ社長は「音楽関連の放送番組が増え、昨年に比べ売上高が10%ほど増えた。ここ1年の間に雨後の筍のごとく音楽番組が増え、取引が増えた」と話した。

「スーパースターK」「偉大な誕生」、「不朽の名曲2 」はすべて最近1年余りの間に制作された。既存の音楽番組とは異なり、変わった編曲と新しい試みが多いプログラムの特性上、大規模なオーケストラを帯同したり普段あまり使わない楽器が使われることが多かった。楽器レンタルの需要が増え、PTSの売上高も一緒に上昇した。パク・チャンテ社長は、「最近人気を集めた音楽番組の中では『私は歌手だ』を除いてほとんどと契約を締結することになり売上高が増加した。特に音楽番組が人気を集めシーズン制で運営されている場合が多く、一度契約を結べば簡単に業者を変えないので売上増加は長持ちしそうだ」と話した。

教習業も恩恵をたっぷり受けている。ヤマハコリアによるとヤマハミュージックスクールのギター受講者は1年で2倍以上増加した。昨年5、6月の成人を基準にしたギタークラスの新規登録人数が104人だったのに対し、今年の新規登録受講生は229人で、なんと125人増加した。同じ期間ギター以外のクラスに新規に登録した受講生が751人から810人と59人増えたことに比べれば顕著な成長だ。

放課後の音楽教室でもギターの人気をうかがうことができる。ヤマハ関係者は「ギターの関心が小学生にまで広がった。 2009年ごろからは、放課後の学校で使用される楽器が管楽器からギターに変わる傾向にある。これにより、10万ウォン台の安価なギターの売上高が増加している」と述べた。

文化センターや実用音楽塾の反応も熱い。瑞草(ソチョ)実用音楽学院のユン・ジンソク学院長は「週1回で開設された講座が5回に増えるほど楽器を学ぼうとする人々が増えている」と述べた。

しかし、適性を考慮するよりも雰囲気に流されて簡単に進路を決定しようとする性急さは警戒しなければならないという指摘もある。

京福(キョンボク)大実用音楽学科のユ・スウン学科長は「実用音楽学科の学生のうち、30%程度が退学をする。音楽番組を見て歌手を夢見て入学したが、それを達成するのが難しいという事実を遅れて自覚しているケース」と進路についての現実的な悩みも十分に行うように注文した。
  • 毎経エコノミー_バク・スホ記者、ノ・スンウク記者、イム・ヘリン記者
  • 入力 2011-07-30 18:52:57