カン・ドンウォン「歳をとることはステキだ…20代に戻りたくない」




■ デビュー20年目の俳優「カン・ドンウォン」インタビュー

2004年から2018年のあいだ、国内の映画館でカン・ドンウォン(37)の出演作がかかっていないのは3年しかない。公益勤務要員として服務していた2011年と2012年を除いて、『チョン・ウチ 時空道士』が封切りになる直前の2008年だけだ。

最近、ソウル市三清洞のカフェで会ったカン・ドンウォンに、その年にのみ空白期を持つことになった理由を尋ねると、「もともと休憩の計画はなかったけど、チェ・ドンフン監督が思ったよりもシナリオを遅くくれて…」と答えた。

18歳でモデルの仕事を始めて以来、ほぼ休まなかったという。去る14日に封切りした『ゴールデンスランバー』は休む暇もなく走ってきたカン・ドンウォンの、人生を圧縮したような映画だ。彼が演じた宅配便のドライバーキム・ゴヌは1時間50分あまりの上映時間、息つく暇もなく走る。上り坂や車道に下水道まで、場所も選ばない。 「陸上選手の役にでもつかないかぎり、これよりも多く走ることはないようですね」。

劇中でキム・ゴヌが走り始めるのは、国家機関が作った罠に陥って殺人犯としてあげられた後だ。優しく誠実だった彼がよりによって犠牲にされた理由は、他でもない優しくて誠実な性格だ。カン・ドンウォンは原作小説が内包したその皮肉に魅惑されて、今から8年前に制作会社に映画化を提案した。「メッセージに魅了された。そのようなことが実際に起こり、今でも起こるのに。被害者は補償もまともにできないし。やってみる甲斐のある話だと思いました」。

映画の中のキム・ゴヌは絶体絶命の危機に瀕している中でも友達を助け、見ず知らずの他人を信じる、多少非現実的なキャラクターだ。彼を助けるミン(キム・ウィソン)が「損をしながら生きるのはやめろ」という趣旨でなじるやいなや、「ちょっと損してみたらどうだ」と答える部分では息苦しさまで感じられる。現実には見るのが難しい人物に感情移入した秘訣を尋ねた質問に、カン・ドンウォンは「そんな人々が周りにはかなりいて、僕は人物に没頭することに全く困らなかった」と応酬した。

「僕がいつもよく言う言葉は、ちょっと損して見ればなんです。善良な暮らしが容易ではない世界でしょう。正直で損をする人々にずるく生きろと助言している人も多い。正直な性格のために悩む人に力になる映画だったらいいですね」。

損害を甘受する性質のために、一度は大きくケガをしたという。 「『マスター』でガラスが割れるシーンを撮る前でした。一方のガラスに安全作業ができてないのを見て、特殊(効果チーム)にこれ大丈夫?と尋ねたところ大丈夫だと言うんですよ。どうやら韓国映画は予算が少なく時間に追われているので、いつもケンチャンタ(大丈夫)という答が帰ってきた(笑)。私は少し気難しい性格だったから確認してみたんです。ところが破片が飛んできて首に刺さって穴があきましたよ。わが国で特殊効果が一番上手なチームなのに、それを見てブルブル震えましたよ」。

現場を先に考える思いやり、疲れを知らない体力、そして作品に対する情熱はカン・ドンウォンを韓国映画キャスティング第1位の俳優にした。キム・ジウン監督と一緒に『人狼』が今年封切りになり、早ければ来月は撮影に突入する『津波LA』を通じてハリウッドに出馬票を投じる。時間があるたびに、直接シナリオ作業をしながら作家デビューも用意している。

だから20代には再び戻りたいという考えは全くないと言う。「僕はいま歳をとることが本当に良い。子供の頃に戻りたくもない。しわが増えることも、見ために良い。とても大変に生きてきてここまできたその過程を、また繰り返すと思えばあんまりです」。

1981年に釜山で生まれたカン・ドンウォンは、1999年からモデル活動を開始して芸能界にデビューした。 2003年にMBCドラマ『威風堂々な彼女』で演技を始め、2004年の映画『彼女を信じないでください』、2014年『群島』、2016年『マスター』などに出演した。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-23 17:29:32