テニスのチョン・ヒョン…「皇帝」の壁は依然として高かった


世界のテニス界をリードする人材としてあげられる鄭現(チョン・ヒョン、22才、韓国体育大学:写真)は、しかしまだ「テニスの皇帝」ロジャー・フェデラー(世界ランキング1位、スイス)の壁を越えることは難しかった。

チョン・ヒョンは16日(韓国時間)、米カリフォルニア州インディアンウェルズで行われた男子プロテニス(ATP)ツアーBNPパリバオープン(賞金総額797万2535ドル)の準々決勝で、セットスコア0対2(5対7、1対6 )で敗北して大会日程を終えた。去る1月の全豪オープン準決勝で対戦した後の49日ぶりの再対決でも、しかしフェデラーには勝てなかった。満37歳という年齢にもかかわらず顔負けの活躍を広げているフェデラーは、今回のシーズン開幕以後に16連勝を続け、2006年に自分の立てた最多連勝タイ記録に到達した。フェデラーは準決勝でボルナ・チョリッチ(49位、クロアチア)と決勝チケットを争う予定だ。

それでもチョン・ヒョンは、足の裏の水疱負傷で自身の技量を発揮できなかった全豪オープンよりもさらに良い競技力を披露して、「次世代の先頭走者」という評価に不足の無いすがたを見せた。特にフェデラーを窮地に追い込ん行った1セットは、拍手を受けて当然の内容だった。チョン・ヒョンは最初のサービスゲームからブレイクを喫して、1セットは0対3でリードされた。しかし5番目のゲームでデュースの末にブレークに成功し、以後は自分のサーブゲームを守り、5対5の同点まで作ることに成功した。ベテランのフェデラーを相手に体力戦を展開したい心算だった。

しかし勝負の瞬間で、皇帝の経験を乗り越えることができなかった。チョン・ヒョンはタイブレークを控えた6対5の状況から揺れ始め、最終的には自分のサービスゲームを守れず、5対7で1セットを差し出してしまった。チョン・ヒョンは続く2セットでは一方的に押されながら、1対6で敗北を受け利根各手はならなかった。

勝負は終わったが、敗北から学ぶべき課題が残った。この日、何よりも惜しかった点はサーブだった。 2018年に入って、この日までにサービスゲームの勝率95%を誇っていたフェデラーは、なんと12本のサーブエースを記録してチョン・ヒョンを圧迫し、危機から脱出する巧妙な姿を見せた。一方、チョン・ヒョンは試合を通して一本のサーブエースも記録していないし、ダブルフォールトは3つも記録し、重要な瞬間ごとに頭を下げた。これまでの16戦で戦ったパブロ・クエバス(34位、ウルグアイ)は、集中力を少し失っても勝つことができたが、フェデラーはそのようなレベルの選手ではなかった。

ネットプレイでもまだ未熟な姿が現れた。特に2セット序盤、フェデラーの最初のサーブゲームをブレイクする機会をつかんだが、中途半端なボレーを試みたが逆に攻められて自ら崩れたシーンは、いまだチョン・ヒョンの経験が不足していることを示して象徴的な場面だ。

チョン・ヒョンは、強力なバックハンドとあふれる体力で、世界ランキング20位まで上がることには成功したが、今後はトップランカーに進入するためにはサーブとネットプレーを補完しなければならないという宿題を受けとることになった。

急な上り坂を走っていたチョン・ヒョンは、荷物をまとめて競技場を離れたが、彼の背には熱い拍手が続いた。試合を終えた後、フェデラーは準々決勝の勝者に対する公式インタビューで、「強靭なチョン・ヒョンは時には私を困難にした素敵な選手だった。リターンもすばらしかった」と徳談を残した。
  • 毎日経済_イ・ヨンイク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-03-16 16:58:29