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カフェベネ、芸術家たちが好きなアラビカコーヒー物語

「カフェベネ」キム・ソングォン代表のコーヒー物語 

  • カフェベネ、芸術家たちが好きなアラビカコーヒー物語
老人はアフリカの夢を見た。すでに老人の夢には暴風雨も女性も現れない。大きな肉も女性も戦争も力比べも、そして死んだ妻も現れない。老人はコーヒーをゆっくりと飲む。これが1日の食糧の全てだ。これを飲まないわけにはいかないということを彼は知っている。

ヘミングウェイの小説「老人と海」にはコーヒーがよく登場する。長い歳月をキューバのハバナ東、小さな漁村コヒマールで暮らし、不朽の名作を多く残したヘミングウェイは、コーヒーが大好きで「老人と海」の開始と最後にコーヒーをすべて登場させる。温暖な気候と適当な降水量がもたらした良質の土質で生産されている「キューバ・クリスタルマウンテン」コーヒーは、重厚なアロマと繊細で甘い味を持ったアラビカ種だ。アラビカ種はアフリカのエチオピアが原産地だ。

韓国の作家イ・サンをはじめ、「メミルッコッピルムリョプ(蕎麦の花が咲く頃)」の李孝石(イ・ヒョソク) 作家も落ち葉が燃えるにおいを「炒りたてのコーヒーのにおい」がするといってコーヒー愛を常に表現し、彼ら以外にも、ランボー、ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse)、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)、フランツ・カフカ(Franz Kafka)...、誰もかれもコーヒー礼賛をくり広げて彼らの人生と日常でコーヒー愛を表現した。彼らが愛したコーヒーもすべてアラビカ種だ。アラビカ原豆はブラジル、キューバ、アフリカなどの高山地で栽培され、ロブスタや他の原豆よりも柔らかくて風味が良く、カフェインの含有量も0.8~1.5%と低く、1日にコーヒーを2~3杯飲む人も負担なく楽しめることが特徴だ。

なぜ多くの人がアラビカコーヒーの魅力に落ちていくのだろうか?


それはアラビカ種コーヒーが持っている均衡感のある「酸味、甘味、苦味」が単独で深い思索を楽しむことができる「精神的余裕」はもちろん、創造的な思考をすることができる「肉体的な余裕」を作り出すためだ。このような余裕は、人生を論じることができる誰かとの「関係性」を拡大させる。コーヒー1杯と一緒に誰もかれもが年齢と性別、貧富の格なしに哲学と人生、そして芸術を論じることができる関係的情緒と余裕を作る。アラビカコーヒーは私の周辺のすべての物とすぐに「私」を結ぶ媒介体になるだろう。

カフェベネは100%アラビカ原豆に固執する。国内でロースティングして新鮮なエスプレッソの濃いコーヒーの味を見せる。京畿道楊州市のロースティング工場で液化天然ガスを使用した高効率100%熱風式でロースティングした新鮮な原豆は、直ちにカフェベネ売り場に配送され、消費者はヨーロッパ正統の高級コーヒーを味あうことができる。芸術と文化を好む人であれば、カフェベネに立ち寄ってヨーロッパ風のインテリアの雰囲気の中でヘミングウェイと李箱(イサン)、李孝石(イ・ヒョソク)の小説をもう一度読んでみるのも良いだろう。
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  • 入力 2014-08-01 09:02:02




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