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ハイモ社のホン副社長…国産かつら、日本でも大当たり


[img1]ハイモ(Hi-MO)社のホン・ジョンウン副社長が新製品「フェダーライン」に込められた技術を説明している。 写真提供=ハイモ[/img1]

「昔は髪が豊かに見えるかつらを使うのはけっこう不便でした。指でなでれば必ずひっかかりました。このような問題を解決した子供がフェダーラインです」。

ハイモ(Hi-MO)のホン・ジョンウン副社長は、新製品「フェダーライン」製品を指して「子供」という呼称を使った。子供という呼称には愛着が含まれている。ホン副社長は「フェダーラインは15年に渡って、ホン・インピョ会長が心血を注いで開発した新製品」だと語る。

ホン副社長は「これまで増毛用かつらはシリコンに溶かし付けたり、太いリングを使用した」とし、「フェダーラインはマイクロリングを使用して、便利で自然に演出することができる」と語る。フェダーラインはハイモが野心満々で出した増毛用かつらだ。既存の増毛用かつらは使用者の髪にシリコンで付けたり、厚いピンを使用する必要があった。一本ずつさらさらと揺れるような自然な演出は不可能だった。ホン副社長は「フェダーラインは直径1ミリのマイクロリングで繊細に固定する方式」だとし、「頭皮に密着して施術するために、髪をはらうことも自然だ」と説明した。競合製品はリングの直径が4ミリ以上で、厚さにかなりの違いがある。これまでのシリコンで髪をくつける方式とは異なり、髪の長さに応じて1~2回リサイクルすることができることも長所だ。

ハイモは今年3月、イタリアのボローニャで開かれた世界3大美容博覧会の「コスモプロフ(COSMOPROF)」に出展した。ホン副社長は「ヘア館で展示しようとしたが、誤って国際館で展示しました。世界的な会社のロレアルなどが展示するところで、最初は緊張しましたよ。しかし、フェダーラインを見てしだいにバイヤーが集まって大当たりになりました」と自信を見せた。コスモプロフ以来、米国とヨーロッパの企業からサンプルリクエストが殺到した。フェダーラインは日本に輸出されているが、初回注文だけでも8000個が入った。

ハイモがフェダーラインを開発した理由は何だろうか。ホン副社長は「ハイモはオーダーメード型かつら市場で圧倒的な力量を誇るけれど、いつまでも労働集約的産業として営むことはできないという悩みがあった」とし、「自動化機械で生産するフェダーライン製品を通じて、新しいビジネスモデルを導入しようとしたもの」だと説明した。釣り糸のようなワイヤに機械が髪を植え付ける生産設備を作るために開発期間のほとんどを割いた。ホン副社長は「今は機械1台が一日に15メートルのフェダーライン製品を生産するレベルにとどまる」とし、「今年は生産速度を50%向上した設備を開発し、商品化する計画」だと明らかにした。

ハイモは既存のp-ダーメイド型かつらサービスにフェダーラインを活用して、自然なかつらの着用を助ける計画だ。ハイモの競争力は依然としてオーダーメイド型から出てくるという意味だ。ハイモはそのために顧客の診断から生産、スタイリングの全プロセスに心血を注いでいる。ホン副社長は「手のひらだけほどのかつらが100万ウォンで販売されますが、創立以来一度も価格を上げなかった」とし、「3Dスキャナで測定して手で一針一針作るので、高級品と確信している」と語った。

ハイモのカスタムかつらは、顧客の髪の量・密度、年齢などの多くの要素を考慮して製作する。ホン副社長は「白髪の割合と髪の密度などのさまざまな要素を考慮して、顧客にまずかつらのスタイルを提案する」とし、「注文を受けたかつらは、ミャンマーの工場で一針一針細かく生産した後、お客様に合わせてスタイリングまで行う」と語った。

ハイモはソウル市の良才洞本社にある瑞草店をはじめ、21の直営店舗を運営している。ホン副社長は「ハイモは全店を直営店で運営するだけでなく、全従業員を正規職として採用している」とし、「情熱を尽くしてサービスを提供することが重要なので下した決定」だと語った。ハイモは関連分野で2年以上を働いた人を対象に採用し、かつらの専門家として養成するための別途の教育過程を経る。

ハイモは、単にかつら関連サービスを提供するにとどまらず、かつらの認識を変えることに力を注いでいる。ホン副社長は「かつらも服を着るように負担なく、ファッションの一つとして認識されることを望んでいる」とし「業界のリーダー企業として、次の世代にも愛される企業に生まれ変わる」と抱負を明らかにした。ハイモはかつら事業に加え、健康機能酵母食品である「ハイセン」とシャンプー「モラクモラク」などを通じてさまざまな領域に事業を拡大している。
  • 毎日経済_ソン・ミングン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-05-24 19:05:10




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