サッカー分析ソフト「ビプロ」率いるカン・ヒョヌク代表


  • ソウル市瑞草区のスタートアップ共有オフィスで会ったビプロイレブンのカン・ヒョヌク代表。ノートパソコンにサッカーの試合の映像分析プラットフォーム「Bepro Analytics(ビプロアナリティクス)」の分析ページを紹介し微笑んでいる。 イ・スンファン記者



「全世界のすべてのサッカー選手のプレーデータを「ビプロアナリティクス(Bepro Analytics)」の中にとりこんで分析したい。すでに独ブンデスリーガのチームとレアルマドリード・ユースチームなど、世界的なチームも私どもの画像解析プログラムを活用しています」。

わが国は世界サッカーの辺境とされる。 「2002韓日ワールドカップ」で4強神話をなしとげ、パク・チソンやソン・フンミンのように世界最高のリーグで活躍する選手たちが登場したものの、韓国サッカーの位相自体が大きく高まったと見ることは難しい。今回の「2018ロシアワールドカップ」でも、韓国代表チームは「アンダードッグ(噛ませ犬)」程度の評価を受けるのが現実だ。

とは言え、サッカーのデータ分析という新たな分野では話が少し変わる。

卓越した技術力と格別なチャレンジ精神で世界のサッカーの中心、欧州を攻略する者がいるからだ。映像基盤のスポーツ競技のデータ分析プラットフォーム「ビプロアナリティクス」(以下ビプロ)を作った「ビプロイレブン」のカン・ヒョヌク代表(27)と彼の仲間たちが主人公だ。

ビプロは実際のサッカー選手たちの動きを捕捉し、データに変換して表示する。占有率や攻撃展開方向などのチーム全体の記録はもちろん、選手個人の有効シュート数、シュートの精度、パスの成功率、ドリブル回数などの詳細な情報を、関連する映像とともに確認することができる。核心は人工知能(AI)だ。これまでサッカーの試合を記録するアナリストは、試合を見ながらいちいちカウントした。パスを一度するたびに「正」字を書きながら数えて、その後で編集するという式だ。

ビプロは異なる。 AIで映像を分析してデータを取り出す。コンピュータが出した結果の値を、専門の分析官が分析して最終データを確定する。より少ない人員でより正確で、細かいデータをより速く、より意味のある分析ができるというわけだ。さらに数字だけで知ることのできない、実際の試合の状況を見ることができるように映像が加わる。

世界最高とされる欧州サッカー界でも、あまり一般的な技術ではなかった。みんなが必要だと考えたが、実際には手を出さなかったことを、サッカー辺境国の20代の若者が開拓したわけだ。国内ユース・アマチュアリーグなどを中心にサービスを開始したビプロは2017年、ドイツの下部リーグのチームを対象に海外事業を本格化した。今はブンデスリーガ1部リーグのチームはもちろん、世界120以上のチームでビプロを活用している。特に画像解析が不十分だったユースサッカー界での反応が熱い。

カン代表はこれまでの旅を、「チーム全体のストーリー」だと強調した。今後の夢は世界のすべてのスポーツ選手のデータと映像をビプロに取り込むことだ。ヨーロッパを越えて南米・中国などの市場を積極的に開拓し、サッカーを愛するすべての人にビプロの名前を知らせるという抱負だ。毎日経済新聞は世界のサッカー界を相手に、巨大な挑戦を始めた彼に直接会ってみた。

- ビプロの始まりが気になります。

△ 最初はアマチュアサッカーチームと選手たちのためのサービスとして出発したので、ビプロ(be pro)という名前を付けました。アマチュアもプロになったような気分でゲームできるように支援しようという意味でした。始まりは私が通っていたソウル大の校内サッカーリーグでした。校内の20ほどのサッカーチームが対戦し、私も選手としてプレーしたんですよ。試合が終わればチームと私のプレーを、いちいち手書きで記録したりしました。これをエクセルプログラムに入れてリーグ成績を計算したんですね。

そのときに考えたのが、試合の記録をアプリケーション(アプリ)として作ってみようということでした。選手らにそれぞれ数字を付けてしまえば、選手の記録とチームの記録が統合管理されるアプリがあればいいなと思ったんです。約2ヶ月かけて完成したけれど、とても便利ですよ。これソーシャルネットワークサービス(SNS)のページなどを通じて口コミに乗って、他の大学のキャンパスリーグでもビプロを使いたいという要求が来て始まりました。だからすぐにサービスの範囲がぐっと拡がった。アマチュアサッカーチームの選手が自分のチームを登録し、プレーヤー情報、レーティング、フォーメーションなどを入力し、サッカーデータを集めて分割できるアプリ、これがビプロの始まりでした。

- 今のサービスとは形態が異なるのですが?

△ その通りです。出発は単純なデータアーカイブ(記録ストア)アプリでした。事実、その時には映像分析サービスまで考えていない。ところで、偶然にあるアマチュアサッカー大会のレビューを見ることになって…考えが変わってしまったんです。アマチュア競技なのにシューティングやファウル回数など、ゲームの記録を詳細に分析した資料があったんです。資料の下部には「Hスポーツ」という、スポーツ競技の分析会社の名前が書かれてありました。すぐに連絡して会って画像解析過程を見て、ちょっと驚いた。人々が試合の映像を見ながら、Excelに項目を一つずつ直接記録していたからです。結果画面を見ると非常に洗練されたプログラムを使っているようでしたが、けっきょくは人がいちいち数える方式でした。だからわれわれで映像分析ソリューションを作ろうと言って、手をつなごうと要請しました。

ふたつが力を合わせて画像解析プラットフォームを作ることにし、韓国プロサッカー連盟にKリーグジュニア大会の全試合の映像を分析するという提案を行いました。ここから予算を獲得し、2015年のモデル事業としての第一歩を踏み出しました。 2016年には正式契約を結び、昨年はU17・18(17・18歳以下)が、今年からはU15(15歳以下)大会までサービス対象が増えました。下半期から韓国の全国すべての中・高校のサッカー試合の映像とデータのすべてがビプロに盛り込まれる予定です。

- サッカーではデータが非常に重要です。

△ 例えばゴールキーパーなら自分がうまくセーブする領域、うまく防ぐシューティングコースがあります。逆に、失点をよく出す攻撃パターンもです。ストライカーは自分がドリブルをする際に、頻繁に選択する技術や方向があります。右に巻こむシュートはうまくこなすけれど、逆方向のシュートはいつも外れるケースもあったり。ロングパスの実力が秀でて一発で守備のないところにボールを落とせるミッドフィルダーだが、右足の側で守備の圧迫をするとパスの成功率がガタンと落ちることもあります。

このようなことみんな勘では知っている。しかし洗練されないでしょう。データは選手らの長所と短所を明確に示します。どの部分を強化して補完するか、簡単に判る。コーチや選手が、自分のチームや自分自身の成長のツールとして活用することができるのです。

- これまでにも試合の映像分析を行うところはありました。ビプロの差別化の要因は何でしょう。

△ より意味のあるデータを提供するという点が違います。すべての数値を映像と一緒に確認できるようにしたんですよ。パスの成功率80%、シュート3つ、ドリブル突破5回。このように数字だけを投げられたのでは、実際にどのような状況でどのようなプレーを繰り広げたのか知る術はありません。だからこれまでサッカー界の人々は、データに対して「これでどうしろと言うんだ」という反応を見せました。目に見えるものがありませんから。しかし、すべてのデータに映像がついている場合には話が違いますね。この選手はパスの成功率は低いが、それは相手陣営に攻撃的なパスをたくさんするからだ。この選手はポジションが左ウイングだが、ゴール右から突破してからゴールから遠い側に左足シュートをよく打つ…このように意味のある解釈ができます。

もちろん英プレミアリーグや独ブンデスリーガ、スペインリーグなど世界最高のリーグで優勝を狙う最上位圏チームは、データの重要性を知っているので独自に分析しています。しかし、財政の弱いほとんどのチームではできない。コストや技術的な問題のために、わかっていても手をだせないケースが頻繁にあるわけでしょう。そもそも試合の映像さえ撮っておかないところもあって。ビプロはその代案になったわけです。少数の選手だけが享受できた画像解析サービスを、いまや高校生や中学生の選手たちさえも活用できるのです。情報の精細さも強みです。まるでサッカーゲーム上の情報のような、選手一人一人のシュートと得点、守備の圧迫をドリブルで突破する、空中戦、パスブロック、ボールミスなどの回数と成功率、パスの経路まで示します。

最も重要なことは、すべてのデータが着実に蓄積されるということでしょう。今までほとんどのサッカーチームは、データアーカイブの作成を疎かにしました。しかしビプロは情報の塔を継続して築きます。 2015年にビプロサービスを本格的に開始して以来、貯め込んだ試合数は総1500ゲームに達します。その中に国内ゲームだけでも700ゲームになります。

- ビプロに適用した技術をいくつか紹介してください。

△ まず9メートルの高角度カメラ3台を競技場に設置します。これで映像を撮影して3つのカメラから入力された別々の画面を、「3Dビデオステッチ技術」を通じて一つの画面に自然なように合わせます。次は背番号を認識して、選手たちの動きを自動的に追いかける札を付けます。「オブジェクトトラッキング」と呼ばれる技術です。これでサッカーゲームに出てくるように、映像の下部のミニマップに選手たちの動きが表示されます。試合中に繰り広げられるさまざまな活動をリアルタイムに近く捕捉できます。

  • ビプロイレブンのカン・ヒョヌク代表(後列左第5め)が独ハンブルグの現地で13人の仲間と一緒に記念撮影。カン代表はビプロを通じてて成し遂げた成果のすべては「チーム全体のストーリー」と強調する。 写真提供=ビプロイレブン



- 最近はほとんどドイツに滞在してビジネスをすると聞きました。

△ 現在、ドイツの最も重要な事業拠点に考えられるハンブルクに設立した支社で主に働いています。こんかい推進したシリーズBの投資(スタートアップが事業拡大のために受ける追加投資)への誘致を確定するために帰国しました。今年の売上げは20億ウォン程度と予想されますが、かなりの投資額を確保して、いっそう積極的な事業が可能だろうと期待しています。先月にはタイサッカー1部リーグの公式パートナーになりましたよ。今後はタイ1部リーグの全試合を分析することになるでしょう。現在はドイツ、オーストリア、アメリカ、タイ、イタリア、オランダ、韓国など7つの国でビプロサービスを行っています。今年の3月からサービスを開始したレアル・マドリードのユースクリニックも重要なパートナーです。ヨーロッパの約130のサッカー学校で、7~8歳の学生2万人を教えるところです。リオネルやメッシーナ、クリスチアーノ、ロナウドのように世界最高のサッカー選手を発掘する人材プールなので期待が高くなります。

- 欧州進出が非常に早いようですが理由は?

△ 事実、ドイツに行くというと周囲の人々が「狂ったんじゃないの」と言いましたよ。一介のスタートアップがきちんと定着する前にヨーロッパで勝負をすると飛び発ったものだから。しかし私どもには海外進出の決定は難しくなかった。どうせサッカーと関連する事業で成功するには、最高のチームが集まったヨーロッパで勝負をするべきだと思いました。若い時代がどれほど惜しいか…意味のないことによりかかって時間を過ごすべきですか? 1年のあいだ挑戦して、失敗したら事業をたたみ他のことをしようと、メンバー9人が心を一つに集めました。このようにして、ドイツ行きの飛行機に身をまかせました。

なお、グローバル企業を夢見ない創業チームは、決して生き残ることができないと思います。企業の世界では「適度に生きよう」と心を決めた瞬間、停滞して淘汰されますから。逆説的ですが、偉大な企業を夢見てもがいてこそ、そこそこ食べていける…。だから会社を設立した直後から、私たちは無条件にグローバル企業になると歌いました。世界中のサッカー選手のプロフィールを私たちが集めて分析するつもりですが、この夢はまだ変わっていません。

- 決定的なきっかけは何だったんでしょう。

△ 私どものビジネスを見て「韓国では市場性がない」と酷評した投資家の一人を覚えています。もしあなたが本当に市場性のあるドイツや英国などでビジネスをしてみたいなら、2億ウォン程度は投資してやろうという話も。その時に負けん気が出ました。会社に戻ってくるやいなや、チームメンバーとの会合で「一度狂ったつもりでやってみよう」と提案しました。

市場性の検討はとうぜん重要です。しかし「著名な機関で調査したところによれば、A市場は年間40兆ウォン規模だ」のような話に意味がありますか?ペイパルの創業者ピーター・ティールの「ゼロツーワン」には多くの人が全体の市場規模Xだけを問い、自社が取ることができるY%に注目しないという話が出てきます。スタートアップは大きなプレーヤーが注目していない、小さなマーケットを攻略することができます。アマゾンやAirbnbのように。人類が存在する限り、スポーツは続くほかありません。その中で私たちは独歩的な地位を占めるという考えでした。

- なぜドイツを最初の進出地として選択しましたか?

△ 会社の同僚の中でグローバルディレクターを務めた人物が、独ハンブルクに本社を置くヨーロッパ最大のスポーツマーケティング会社のラガルデールスポーツ社に長く勤めたんですよ。現地ネットワークが生きてました。また、ドイツはサッカーのシステムも充実しており、経済力も強い。全世界で正規の教育を受けたサッカーコーチの数が最も多い国でもあって…スポーツデータを分析する有料サービスが十分に通じるだろうと見て、現地調査を開始しました。韓国ではグローバルな企業を作れないでしょう。

- 現地の反応はどうでしたか?

△ ヨーロッパから見たときは韓国はサッカー辺境だとほんとうに漠然としていたんですよ。当然こんな画像解析サービスもあると思ったんです。ところがいざ事前調査をしてみたら、状況が違うんです。

2016年11月にドイツで、最初の出張で持ったミーティングの記憶がまだ鮮やかです。ハンブルクで一週間、有名なスポーツエージェントや下部リーグのコーチたち、ブンデスリーガのチームであるサンパウリのコーチなど数多くのサッカー界の人士に会いました。誰もシステムがいまひとつだとか市場が小さいなどの話をしません。ドイツのサッカー市場は無限大だという声も聞いた。なかにはいつドイツに来るのかなど、自分たちが必要なサービスのアイデアの束を投げてくれた方もいた。

韓国に帰って来てすぐにビプロを大幅にアップグレードして、2017年2月にふたたびドイツを訪問しました。本当に狂ったように仕事に没頭しました。また持っていったビプロを見て現地の関係者らは、いったいいこの短い期間でどうやってこれを修正したのかと驚く。 「コリアスタイル」だと答えたところ、当時サンパウリユースのジェネラル・マネージャからは「クレイジーコリアン」というニックネームで呼ばれましたよ。

ハンブルクの現地にいたソン・フンミン選手のエージェントも、私たちをおおいに助けてくれた。良い人をたくさん紹介してくれたんです。会社のビジネスを担当するドイツ人の同僚も大きな力になりました。父親が独サッカーのレジェンドDFで、西ドイツワールドカップ優勝メンバーだったDitmar Jakobsです。この友人を通じて、規模の大きいチームの首脳部にたくさん会うことができました。ドイツ5部リーグチームの監督、もと米国ワールドカップ代表チーム監督の高弟などがビジネスメンバーです。すばやく海外市場を開拓できる原動力でした。

  • カン・ヒョヌク代表が「ビプロイレブン(BEPRO 11)」と書かれたサッカーユニフォームを持っている。 写真提供=ビプロイレブン



- ちょっと軽い話に戻りましょう。ドイツのサッカー10部でプレーすると聞きました。サッカー選手も兼職するのですか?

△ もともとサッカーが好きで、ビプロを始めたわけですから。事実、プレーするにはするんですが、すごいというわけではないです。ドイツはあまりにもサッカーの下部リーグが広範囲ですから。もともとビプロの映像を撮ろうと競技場に行って選手たちがプレーする姿を見て、この程度なら私もできるだろうと思った。会社の同僚と一緒に入団テストを受けたら通ったんですよ。こんかい韓国に戻ってきた時は監督が心配しましたよ。チームはいま降格圏で苦しんでいるのに選手たちが韓国に行くから…早く帰って一生う懸命にプレーする約束して飛行機に乗りました。

- ビジネスマンになるだろうと思ったことはありますか?もともとの夢は何だったのでしょう。

△ 実際に私は平凡な文科の学生でした。友人のように司法試験を受けるべきかロースクールに行くか、このようなことに悩んで。時には就職をどうするかを考える時もありました。何をすべきかよく分からなかった。しかしプログラミングの勉強を始めたのが人生の転機になりました。文科学生としてのみ生きると世界の半分しか理解できないという考えで、プログラミングサークルに入ったんですよ。いま会社の主要メンバーであるコンピューター工学科の友人もそこで会った。その中の一人はわたしの先生だったし。

私がどんなにサッカーデータの分析に関心があっても、コーディングを知らなかったならビプロのようなプラットフォームを想像することは難しかったでしょう。いまも依然としてコーディングに対する手綱を離さず持っています。社内業務の共有システムやユーザデータ分析システムのようなものも、私の手で直接作ることもしたんです。

- 両親が事業をとめることは無かったのですか?

△ 両親は子供の頃から私のすることに関与しませんでした。ビプロイレブンを設立しても同じことでしょう。むしろ始める時からほんとうに面白いことをすると関心を示してくれました。私の父もサッカーが好きなんですよ。

事実、私たちの両親よりも会社の同僚たちの家族がよほど難しかった。まともな職場を辞めてなぜそんな会社に行くのかと憂慮しましたけど、私でさえもこの会社がどうなるか確信できませんでしたし…。今はしかし自信があります。一度、ドイツで働くと世界的に有名なチームがわが社のプラットフォームを使う、まあこのように説明することができますからね。

- 余裕のある姿のために「クムスジョ(金のスプーン)」だと誤解も受けたかと思いますが。

△ クムスジョではありませんよ。ふつうの中流の家で育ち、外国留学は一度も行ったことのない完全国内派です。高校もふつうの人文系高校に通いましたし。恥ずかしいけれど、ドイツ語はもちろん英語も上手なほうではありません。

しかし、私は自分に対する信仰が強い。私が始めたことであれば、何でもうまくできるという信念です。失敗してくじけても、できるまで努力して最終的に成功させるという意志はほかの人よりも少し強いようです。人から見れば無謀だと思うかもしれないですが。チームのメンバーも同様です。もちろん実力もあるけれど、与えられたミッションをこなすという意志と情熱は誰よりも強い友人たちです。

- 自分ではなくチームの成功を継続して強調する姿が印象的です。

△ 私一人でうまく成功したように間違って解釈されるかと思って、これまでインタビューはほとんどしなかったんですよ。謙虚に見せようとするわけではありません。ビプロの達成はチームメンバーすべてが一緒に作ったんですよ。個人を指す「起業家」という表現もあまり好きではありません。「チームより偉大な選手はいない」というアレックス・ファーガソン前マンチェスター・ユナイテッド監督の言葉のように、私たちは一つのチームとして存在します。今後も同じことでしょう。

- 今後の目標が気になります。

△ 世界のすべての競技場にビプロの分析カメラを設置するのが目標です。今はヨーロッパで開始しましたが、今後は中国や南米などのそうそうたる規模の市場は無限だと考えています。その世界のすべての選手の情報をビプロの中に取り込みたい。長期的には単にゲームと関連した部分をこえて、選手の移籍市場などにも私たちの情報を活用するように作成したいですねえ。ビプロの技術はサッカーに限ったものではないです。限られた競技場の中でボールを持って競技するバスケットボール、ハンドボール、野球などもサービスすることができるでしょう。今後はさらに多くの機会を、仲間たちと一緒につかみたいです。

- 創業挑戦者に応援の一言をお願いします。

△ 私は完全に成功したようではないんですよ。それでも一緒にプレーする友達に、あまり悩まずにいっぱい挑戦してほしいと言いたいです。私たちの世代が余裕がなくて大変なこと、私もよく知っています。それでも直接経験をしてこそ、自信を持ってアイデアが積み重ねられます。会社のモットーも技術力ではなく、実行力の良いチームに。まずは仕事を広げておいて、全力を尽くして収拾するのが私のスタイルです。その過程で成長があります。

■ カン・ヒョヌク代表は

1991年生まれ、京畿道富川市で人文系高校を卒業してソウル大社会教育に通う。転役以後、校内サッカーサークルとプログラムサークルで活動し、サッカー試合の記録を管理できる「ビプロ」アプリケーションを開発。一緒にプログラムを作っていた仲間たちと力を合わせてビプロを専門的なゲーム画像解析プラットフォーム「ビプロアナリティクス」にアップグレードし、2015年2月にビプロイレブンを設立。国内Kリーグのジュニアユースチームなどを対象にサービスを行い、2017年に独ハンブルクに支社を設立し、海外に事業領域を広げた。
  • 毎日経済_ペク・サンギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-06-15 20:40:01