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「韓国の男性は飾ることが好き」

「スーツサプライ」フォッケ・ディヨング代表 

  • 「韓国の男性は飾ることが好き」
  • 写真=キム・ホヨン記者


「韓国の男性は飾るのが好きで、服をうまく着こなす。特に韓国ではファンシーな商品が多く売れるのも面白い点だ」。

去る2000年にオランダで出発した男性スーツブランド「スーツサプライ(SUITSUPPLY)」創設者のフォッケ・ディヨング(Fokke de Jong)が最近、韓国を訪れた。去る7日、ソウル市漢南洞の「スーツサプライ」旗艦店で会ったフォッケ・ディヨング代表は、「このころ世界で流行を最もすばやく追っているのはまさに韓国男性」だと述べた。

スーツサプライは国内では去る2017年に清潭洞(チョンダムドン)を手始めに、先月は漢南洞に第二のフラッグシップストアをオープンした。現在、デパートまでを含めて総8つの店舗がある。昨年の国内売上げが前年比で170%上昇するなど、メンズスーツ市場で顕著な成長を見せた。スーツサプライは高級スーツに使用する生地を使用しながらも、不必要な工程を思い切って減らして価格を大幅に下げた。おかげで「スーツ界のイケア」と呼ばれ、世界的に人気を集めている。

フォッケ・ディヨング代表は、「韓国は高価格と低価格の市場が明確に分かれているが、スーツサプライの場合は中間価格帯のメンズ市場を攻略したことが成功の要因だ」と分析した。

ディヨング代表は「世界的に若い世代はスポーツウェアとストリートファッションに関心が高いが、多くの男性は依然として自分の優雅な姿を愛して古典的な正装を好む」と言う。しかし彼が強調するスーツは単に過去にとどまらない。伝統の味を生かしながら、現在のミレニアル世代が望む感性も調和させつつ盛り込んだ。

ディヨング代表は「現在のファッション市場は世代交代が急速に起きている」とし、「仮にクラシックな正装でも、皮バンドの代わりに一般的なひもで結ぶスタイルなどで変化を与えることが代表的だ」と言及した。

オフライン売り場に面白さを吹き込むこともディヨング代表には重要だ。ソウル市漢南洞の店舗の場合、「男性のアジト」と呼ばれる特別なスペースを設けて、訪問客が社交から会議までできるようにした。このようなコンセプトはグローバルストアに同一のもので、ディヨング代表はすべてのことを直接こまごまと取り仕切る。店舗も市内の真ん中ではなく、感性がにじみ出る場所や路地を好む。

フォッケ・ディヨング代表にとって「チェミ(楽しみ、面白さ)」は人生の重要な要素だ。法学を専攻した彼がファッションビジネスに身を置くことになったきっかけも、まさに「スーツパーティー(suit-party)」だった。

ディヨング代表は「いつも面白いことを探している」とし、「今も私は弁護士ではなくファッション業にいることを幸運だと思っている」と笑った。彼は「若い頃から路上に出て直接服を売って見て、ファッション業界をすばやく理解することができたし、そうすることによって金を稼ぐことも楽しかった」とし、「今もファッションにあってこそ、私は誰よりもうまくできるという自信がある」とした。

楽しみを重視するように、ファッションのキャンペーンも破格だ。昨年は同性愛を連想させる写真集でバズを起こした。彼は「自分だけの完璧なフィットを見つけるのがスーツサプライのモットー」だとし、「同性愛コードの入ったイメージを通じて伝える内容も、自分だけのフィット(fit)または自分だけの個性」だと強調した。

スーツサプライは2011年、ウォールストリートジャーナル誌がメンズウェアの専門家を対象としたブラインドテストで、イタリアのブランド「アルマーニ」と共同1位になった。

フォッケ・ディヨング代表は、このような競争力はイタリアの最高級の生地とリーズナブルな価格に加えて、専門店の従業員のおかげだと説明した。実際に、スーツサプライの店長はアムステルダムや上海で体系化された教育を受ける。

ディヨング代表は「良い服をたくさん作ることも重要だが、さまざまなお客様に似合う服を短い時間内にお勧めすることも重要な競争力」だとし「スーツガイ(suit guy)と呼ばれる人材がスーツサプライの中核として、彼らが競争力を持てるように時間と金を惜しみなく投資している」と語った。
  • 毎日経済_イ・ユンヂェ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-11 18:00:12




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