創業で東大に後れを取るソウル大…30対335、痛恨の格差

規制にうめき声出すソウル大 


  • 8日、ソウル大創業保育センターのフロア案内掲示板に、入居した企業が案内されている。今月の時点でソウル大の投資を受けたベンチャー企業は計30社にとどまった一方で、東京大学は昨年3月までに計335社が大学発ベンチャーを創業したことが分かり、第4次産業革命期の体質改善に成功したという評価を受けている。 キム・ホヨン記者


日本の経済報復が本格化し、韓国の産業競争力を高める必要があるという声が高まっている中で、優れた人的資源を供給する大学の競争力も早急に引き上げなければならないという注文が出ている。両国の代表的大学であるソウル大と東大の競争力だけを比較してみても、さまざまな規制に足止めされて伸び悩むソウル大の現住所を確認することができる。一方、東京大学は第4次産業革命期に合わせて弾力性のあるベンチャー創業環境を造成するなど、大学の体質改善に成功したことが分かった。

8日、東京大学によると昨年3月までに東京大学の投資を受けて創業したベンチャー企業は計335社だった。これらのうちの10社は株式市場として上場され、時価総額は計1兆7000億円(約19兆ウォン)に達する。また東京大学は昨年10月、本郷キャンパス内に0.36ヘクタール規模の創業インキュベーション施設を整備して、今年から本格稼動に入った。東京大学は自校の関連ベンチャーが年間30~40社ずつ、着実に生まれると予想している。このように東京大学はキャンパスを中心に、米国シリコンバレーと同様のベンチャー生態系を形成し、大学ベンチャーのアイコンとして浮上している。「大学=教育・研究機関」という長年の公式から脱皮して、大学の機能の価値を創出し、創業に拡張させることに成功したわけだ。


一方、ソウル大の成績表はみすぼらしい。今年8月までに、ソウル大学の技術持株会社を通じて創業した企業は30社に過ぎない。東京大学の10分の1にも満たない水準だ。株式市場に上場された企業もまだ皆無だ。去る5月、ソウル大が冠岳区の落星近くに「人工知能(AI)ベンチャーバレー」を造成するという計画を明らかにしたが、まだ準備段階にあり、成功を予断することは困難な状況だ。

ソウル大がベンチャー創業分野でなかなか頭角を表せない原因としては、現実に合わない政府の規制があげられる。現行法上、ソウル大は非営利団体に分類されており、発生した収益を翌年に繰り越すことができないように規制されている。 2012年にソウル大が国立大学から国立大学法人に転換した後も、過去の国立大としての性格が維持されており、一年の予算はその年に使い果たさなければならないという会計構造を持っている。残る予算を集めて「AIベンチャーバレー」のような長期的なプロジェクトに投資することは不可能になる。東京大学が15年前の2004年ごろから大学発ベンチャー生態系を設計したことと大きく対比される部分だ。

韓国の大学ベンチャーに適用される「株式20%ルール」も問題としてあげられる。「株式20%ルール」は、技術持株会社が大学の技術を活用して子会社を設立・編入する場合は、その会社の株式を20%以上確保するようにした規制をいう。もし持分率が20%を下回ると、大学はその株式を5年以内に売却しなければならない。この時、売却代金は税金が課せられる。大学には継続的に株式の20%を維持するための財政負担として作用し、創業者にとっては経営権を脅かす要素として認識されており、大学ベンチャーを阻害する原因として作用するものだ。

法人化後にも後を絶たないの税の問題も、ソウル大の競争力をけずる要因だ。ソウル大は法人化以前は国立大学として、税金を負担していなかった。しかし2012年にソウル大が法人化された当時、「国立大学法人ソウル大学法」が国立大学法人を非課税の地位を持つ国立学校として明示したにもかかわらず、税法システムにこのような内容が反映されないまま立法の不備の状態で放置されてきた。その結果、ソウル大学は年間数十億ウォンに達する税金爆弾を迎えて疲弊している。

日本は2004年に東京大学が法人化された当時、地方税法等国立大学法人が非課税対象であることを明示的に規定して、土地や建物の固定資産税を全く負担していない。ソウル大の関係者は「授業料凍結と財政支援が十分でない状態で、国庫支援金として地方税を納付すると教育研究に関連する支出が減るしかない」と吐露した。

各種の規制に足止めされた結果、ソウル大学は多くの点で東京大学に遅れをとった成績表を出している。 2018年の時点でこれら2大学が出願した特許の数は、ソウル大7270件で東京大学は1万2230件だった。同じ年に2大学の累積技術料収入は、ソウル大237億4300万ウォンで東京大学472億630万ウォンだ。 THE世界大学評価でも東京大学は2017年と昨年にそれぞれ46位と42位を記録した一方で、ソウル大は74位と63位を記録し、両校の順位は20段階以上開いていることが分かった。
  • 毎日経済_キム・フイレ記者/パク・ユンギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-08-08 20:23:03