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仁川空港「グローバルビッグ3」に跳躍…第4次拡張


  • 仁川空港「グローバルビッグ3」に跳躍…第4次拡張
  • 第4次拡張の概要


昨年1月にオープンした仁川国際空港第2旅客ターミナルの隣に滑走路が1本増設され、旅客ターミナルも拡張されて旅客処理能力が第1旅客ターミナル(年間5400万人)のレベルに大きくなる。この計画が完成したら、2024年ごろに仁川国際空港の年間旅客収容能力は1億人を超えて「世界3大超大型空港」に飛躍することになる。

仁川国際空港公社(社長ク・ボンファン)は19日、仁川空港第2旅客ターミナルの建設現場で「仁川空港第4段階建設事業起工式」を開き、開港以来で4回目の施設拡張に乗り出した。 第4段階建設事業の主な内容は、2024年までに第2旅客ターミナルの年間旅客処理能力(2300万人)を5200万人に増やし、第4滑走路を新設するものだ。

東北アジアの航空需要に合わせて3回の施設拡張を終えた仁川空港公社は、格安航空会社(LCC)の急成長などにそなえて、第3段階工事を終えてから2年ぶりに4回目の施設拡張に入った。昨年の1月にオープンした第2旅客ターミナルの拡張工事は鳳凰形状に設計されたターミナルの翼を完成させるように進められる。

2024年の拡張が完了すると仁川空港の年間旅客収容能力は7700万人(第1ターミナル5400万人・第2ターミナル2300万人)から1億600万人(第1ターミナル5400万人・第2ターミナル5200万人)に増える。ドバイ空港やトルコのイスタンブール空港に次いで世界「トップ3」に該当する。今よりもさらに大きくなる第2ターミナルは、人工知能(AI)と生体認識、5G、モノのインターネット(IoT)などの尖端技術が融合されたスマート空港に生まれ変わり、文化芸術や太陽光・地熱などを利用した環境にやさしいグリーン・アート空港として運営される。

滑走路も従来の3本から4本に増設されて、ピーク時間帯の航空機の離着陸などの部門で安定的な運営が可能になる見込みだ。仁川空港は午前8時前後と午後5~6時台にスロット(時間当たりの航空機離着陸回数)が集中し、航空会社のピーク時間帯の活用が制限的だった。第4滑走路が完成すると時間運航回数が90回から107回に増加し、航空機の配置に余裕が生じる。ク・ボンファン仁川空港公社社長は「第4段階の建設事業が完了したら、年間旅客5000万人以上を収容する旅客ターミナル2つを保有する世界初の空港となる」とし、「大韓民国の誇りを高め、子孫に譲る遺産を建設するという覚悟で渾身の力を尽くして事業を成し遂げたい」と述べた。

仁川空港によると、第4段階の拡張事業には4兆8405億ウォンが投入され、建設期間のみで雇用6万人と13兆ウォンの生産誘発・付加価値創出効果が予想される。2001年に開港した仁川空港は昨年、旅客6800万人と貨物286万トンを処理し、国際旅客ベースで世界5位、国際貨物を基準に世界第3位の東北アジアの代表空港に成長した。

仁川空港は第4段階の拡張事業を足がかりに、現在180の就航都市を2030年には250都市に増やし、年間1億2000万人が利用する超大型メガハブ空港を作るという構想だ。仁川空港の背後にはビジネスや研究開発(R&D)と観光・物流、航空支援や尖端製造など4大産業のハブが融合・複合された空港経済圏を造成し、年間83兆ウォンの経済的効果と39万人の雇用を創出する計画がある。ク社長は「仁川空港は建設の初期立地と事業規模から海洋環境に至るまで、数多くの懸念や反対の対象だったが、今では世界で最も安全で便利で効率的な空港になった」とし、「空港経済圏の成功裡の造成などをを通じて、グローバルな空港業界で新たな価値を創出するリーディングバリュークリエイター(Leading Value Creator)として生まれ変わりたい」と語った。
  • 毎日経済_永宗島=チ・ホング記者/写真=キム・ジェフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-11-19 18:05:11




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