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半導体回復したが…企業の景況感は「後退」


  • 半導体回復したが…企業の景況感は「後退」

半導体の業況改善にもかかわらず、自動車と建設業などの不振で企業の体感景気が悪化したことが分かった。今後は「武漢肺炎」の影響が本格的に現れたなら、体感景気はさらに悪化するものと思われる。

韓国銀行は30日、1月の景況判断指数(BSI)は全産業で前月比1ポイント減の75になったと発表した。同じ期間に製造業は2ポイント改善された76を示したが、非製造業で5ポイント下落した73を記録した影響が大きかった。

BSIは全国の法人企業3696社を対象に行われており、今回の調査では3182社が回答した。 100を基準に、100よりも良ければ景気がいいか、または良くなることを意味する。体感景気が悪くなった非製造業では、建設業や情報通信業がそれぞれ9ポイント下落した影響が大きかった。経営上の問題点としては、「内需不振」をあげた割合が20.2%と最も高かった。次いで「不確実な経済状況」(13.2%)と「労働力不足と人件費の上昇」(12.1%)などだった。

景気が良くなったという回答が比較的増加した製造業分野では、電子・映像・通信機器分野のBSIが10ポイント上がったし、機械・装置でも5ポイント上昇した。一方で自動車は自動車メーカーのストの影響などで6ポイント減少した。非製造業では政府の高強度不動産対策の影響で住宅建設が減少し、建設業が9ポイント下落した。

企業規模別では大企業が1ポイント上昇した83で、中小企業は1ポイント上昇した69となった。輸出企業は5ポイント上昇して85を、内需企業は1ポイント上昇して71を記録した。

今回のBSI調査は13~20日に行われ、「武漢肺炎」の影響は反映されなかった。韓国銀行の関係者は、「ウイルスの拡散の程度に応じて、企業の衝撃が完全に変わることがある」と警告した。次の調査は2月11~18日に行われる。 BSIと消費者動向調査指数(CCSI)を一緒に反映した経済心理指数(ESI)は1月に95.7を記録し、前月よりも2.8ポイント上昇した。 ESIも「武漢肺炎」事態は反映されず、来月には下落が避けられないと予想される。
  • 毎日経済_ソン・ミングン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-01-30 17:38:55




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