トップ > コラム > 第2四半期は半導体さえ不安…家電・スマホ需要急減

第2四半期は半導体さえ不安…家電・スマホ需要急減


  • 第2四半期は半導体さえ不安…家電・スマホ需要急減
  • サムスン電子の四半期別の実績予想


サムスン電子とLG電子ざ「コロナ19事態」の中でも第1四半期の市場の見通しを上回る実績を記録しセーブしたが、コロナ19の影響が本格化する第2四半期には業績がかなり悪化するだろうという懸念が広がっている。今年は業況回復が確実視された半導体さえも、コロナ19事態の長期化によって見通しが食い違い、不確実性は最高潮に達する姿だ。

7日の電子業界と金融投資業界によると、サムスン電子の第2四半期業績は半導体の業況回復の影響で第1四半期よりは良いかもしれないが、改善幅はかなり限定的とみられる。何よりもグローバルな生産基地が正常に稼働していないうえに、世界のテレビ・家電流通網が崩壊した影響が第2四半期の実績にそのまま反映されるだろうという見方が多い。

業界によるとスマートフォンや家電などの製品の出荷が、コロナ19の影響で本格的に減少し始めた時点は3月以降だ。サムスン電子とLG電子の海外生産工場は東欧地域をはじめとし、今月中旬にはインド・ブラジル・北米などの主要生産拠点が稼働を再開することが期待されているが、いつでも工場は再び「シャットダウン」するかもしれないという不安は相変わらずの状況だ。

  • 第2四半期は半導体さえ不安…家電・スマホ需要急減
  • サムスン電子は7日、第1四半期の暫定業績を集計した結果、売上55兆ウォンと営業利益6兆4000億ウォンを記録したと公示した。写真は7日、ソウル市瑞草区に位置するサムスン電子「ディライトショップ」のようす。 イ・スンファン記者



特に世界最大の消費市場である北米と欧州のオフライン流通網が麻痺していることから、スマートフォンとテレビ・家電販売が不振に陥ったことが痛い。サムスン電子は米国とカナダをはじめ、ヨーロッパや中南米地域のオフライン売り場が3月中旬からほとんど閉まり、米「ベストバイ」や欧州の「メディアマクトゥ」などの大型家電量販店も通常営業を行っていない。これとともに、北米・欧州を中心にスマートフォンの需要が前年同期比で20%以上減少するとの見通しも出ている。

コロナ19事態で今年のテレビ市場は3年ぶりに逆成長する見通しだ。市場調査会社のオムディアは最近の報告書で、今年の世界テレビ出荷量は2億350万台で昨年(2億2291万台)よりも8.7%減少すると予想した。

電子業界の関係者は、「主力市場である米国とヨーロッパでコロナ19が広がり、海外流通網が正常に機能できずにいる」とし、「テレビ・家電の第2四半期の売上高をおいそれと予想することはできない状況だ」と説明した。

結局、第2四半期以降のサムスン電子の実績は半導体に相当部分を依存しなければならない状況だが、これも容易ではない。

半導体部門はアンタクト(非対面)環境の拡散でサーバー需要は良好だが、グローバルなスマートフォンの販売不振でモバイル需要が減少しうるという懸念が出ている。コロナ19事態の長期化で景気後退がひどくなり、すでに在庫をかなり積み上げた顧客社の影響で、半導体部門を支えているサーバ用途の需要は徐々に弱くなり、メモリ価格の上昇幅が制限を受けるという悲観論も頭をもたげている。

このことから、この日の第1四半期業績の発表以後、サムスン電子の今年の業績見通しに対する期待を大きく下げた証券会社も登場した。ハイ投資証券は今年のサムスン電子の年間営業利益見通しを、これまでの44兆ウォンから38兆ウォンに13.6%下げた。四半期別では第2四半期の9兆5300億ウォンを7兆1700億ウォンに調整し、第3四半期を14兆300億ウォンから10兆7000億ウォンに、第4四半期も14兆1000億ウォンから13兆7200億ウォンに、それぞれ予測値を調整した。

LG電子も第2四半期からコロナ19の直撃を迎えるだろうという否定的展望が出ている。サムスン証券は最近の報告書で、第2四半期の営業利益は4434億ウォンにとどまるだろうと予想した。これは金融投資業界のコンセンサス(6824億ウォン)に比べて35%も低い水準だ。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-07 17:48:53




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア