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「コスマックス」イ・ギョンス会長の創業アドバイス


  • 「コスマックス」イ・ギョンス会長の創業アドバイス

  • 去る14日、コスマックスグループのイ・ギョンス会長が京畿道板橋に位置する自分の執務室で、後輩起業家たちのために経営ノウハウや事業時の成功可能性を高める方法などを説明している。 キム・ジェフン記者



「創業準備ですか?平素に最善を尽くして仕事をしなかった人が、創業準備だけ熱心にやったからと成功できるかな?職場生活から上手にこなすことが創業成功の秘訣です」。

素手で始めて2兆ウォン台のグループを起こしたCOSMAX(コスマックス)グループのイ・ギョンス会長は14日、記者と会って成功した事業家になりたい場合は平素職場から一生懸命にしなければならないと助言した。

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同氏は「自分が引き受けた仕事を最善を尽くして完成させて、同僚や顧客などの周囲の人々との円満な関係を結べば、会社を辞めて創業しても人々が助けてくれる」とし、「職場生活をするのが大変でいやだから、その代替として創業を選択すると失敗する」と批判した。同氏は「大学生を含めて職場生活の経験がない人は、代わりに本をたくさん読んで多くの旅行に出るなど、基本的な素養をきちんと積んでおかなければならない」と付け加えた。

予備起業家たちの最大の悩みである創業アイテムは、自分が興味を感じたり上手くにできる分野ではなく、成長の見通しが明るい方を選択する必要があると力説した。スタートアップが中小・中堅企業に跳躍するためには、危機を災い転じて福と成す戦略が必要だと、1997年の「通貨危機」の時の経営難克服の経験を取り出した。

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イ会長は「通貨危機の時、為替レートが上昇して化粧品の納品原価を上げなければならない状況だったが上げなかったし、顧客に最小注文量(生産量)を提示せずに顧客の負担をぐっと軽減した」とし、「顧客が月曜日に製品が必要だと要求すると週末でも生産し、顧客が化粧品の販売機会を逃さないように、毎瞬間を顧客優先で生産して信頼を積んだおかげだ」と明らかにした。

韓国の内需市場は限界があるため、輸出戦略も必要だと語る。イ会長は「コスマックスは化粧品の製造業者開発生産(ODM)業界では初めて2004年に中国に進出したが、中国市場を本格的に開拓しながら、相手先ブランドによる生産(OEM)企業であるODM企業に成長した」とし、「韓国をこえて世界へいくと想像もできない市場が開かれる」と耳打ちした。

中堅企業を超えて売上げ1兆ウォンに達する企業になるたには、1兆ウォンを取り込むことのできる組織に最初にすべきだと表明した。

イ会長は「中堅企業が大企業に成長するには、大企業で働いてみた人、世界的な企業で働いてみた人などの人材が最高であり、これらが既存の従業員とも互いにうまく融合することが最も重要だ」とし、「平素から有能な人材に注視して親交関係を深めておけば、その人々がいつかは自社に合流する可能性が高くなる」と語った。

もし過去に戻ることができるならば、その時も起業家の道を歩く意向があるのかという質問には、会長は笑いながら首を横に振った。イ会長は「事業がこのように難しいとは知らなかったのだから始めたわけで、知っていたら職場生活を続けただろう」とし、後輩起業家たちにいったん創業戦線に飛び込んだら最善を尽くさなければならないと強調した。

コスマックスはMISIA(ミーシャ)やDr.Jart+(ドクタージャルト)、CLIO(クリオ)、LG生活健康、ロレアル、ジョンソン・アンド・ジョンソン、ユニリーバなど国内外の有名化粧品会社・ブランド約600社を顧客社として確保した、世界1位の化粧品ODM企業だ。

コスマックスグループの事業は核心系列会社である「コスマックス」を筆頭にした化粧品製造業と、「コスマックスバイオ」「コスマックスNBT」を主軸とした健康機能食品製造業など、大きく2つの部門に分けられる。昨年のコスマックスグループ全体の売上高は2兆ウォンで、史上最大の実績を上げた。今年のグループ全体の目標売上高は2兆4000億ウォンだ。
  • 毎日経済_シン・スヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-20 17:50:33




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