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サムスン電子「継承権紛争・労組問題」に終止符


  • サムスン電子「継承権紛争・労組問題」に終止符

  • 李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長は6日、サムスン電子瑞草社屋で経営権継承と労働組合問題などと関連し、「対国民謝罪文」を発表する前に頭を下げて挨拶している。 [ハン・ジュヨン記者]


李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長は自身の子供に経営権を継承しないし、無労組経営も放棄するという意志を明らかにした。特に国民の目の高さと品格に合うサムスンを作るために、コンプライアンス経営と市民社会とのコミュニケーションもしっかりとるという計画を発表した。

李副会長は6日、サムスン電子瑞草社屋で、これまで批判を受けてきたサムスンの経営と関連して国民謝罪を行った。同氏は10分あまり続いたこの席で、「サムスンが国民の愛と関心で一流企業に成長したが、失望と心配をかけた」とし、「これは法と倫理を厳しく遵守できなかったからであり、私の間違いだった」と述べた。

同氏は経営権継承と関連して、「サムスンをめぐる多くの問題は根本的にこの問題(承継)から始まった」とし、「経営権継承でもはや議論が生じないようにし、法を破ることも決してしない」と強調した。同氏は続けて、「私は私の子供たちに会社の経営権を譲らないつもり」だと宣言した。この副会長は膝下に息子(20)と娘(16)を1人ずつ置いている。これによって、サムスンの家族経営は故李秉喆(イ・ビョンチョル)先代会長~李健煕(イ・ゴニ)会長~イ・ジェヨン副会長の3代で終わることになった。李副会長が子供への承継を放棄することによって、長期的に支配構造の改編などに対する問題にもつながると思われる。

李副会長は80年以上も続いてきたと言われる「無労組経営」にもピリオドを打った。

李副会長は「サムスンの労使文化は時代の変化に対応していなかった」とし、「サムスンの労組問題で傷ついたすべての方々に謝罪する」と述べた。同氏は続いて「再び無労組経営という言葉が出てこないようにする」とし、「労使関係法令を遵守し、労働3権を確実に保証する」と語った。サムスンは昨年12月、「サムスン電子・物産労組和解事件1審有罪判決」と関連して謝罪文を発表し、「無労組経営」に対する立場の変化を示唆したが、今回は李副改良の発表でこの問題に終止符が打たれたという評価が出てくる。

李副会長はこの日、「コンプライアンスがサムスンの文化として定着させる」「外部の叱責やアドバイスを、開かれた姿勢で聞く」などの強い表現を使いながら、経営革新の意志を表明した。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-05-06 17:53:01




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