「マイミュージックテイスト」イ・ジェソク代表

「ファンの要求をデータに反映」 


「アイドルがコンサートの計画を立ててファンに知らせる」のではなく、「ファンの要求でコンサート日程を設けてアイドルを呼ぶ」という逆転の発想の公演プラットフォームがある。まさにファン(Fan)と消費者(Consumer)の、いわゆる「ファンシューマー(Fansumer)」プラットフォームサービスである「マイミュージックテイスト(My) Music Taste」(代表イ・ジェソク、写真)だ。スタートアップ「マイミュージックテイスト」を活用してファンが用意したコンサートは、2018年は98件で2019年には163件に達している。

マイミュージックテイストのイ・ジェソク代表は、「私の好きなアーティストの公演を設けてほしいと、ファンが直接要求するようになっている」とし、「いま現在、マイミュージックテイストを利用して携帯電話番号を認証したグローバルファンなだけでも227万人にのぼる」と説明した。特に海外の利用者が97%に達するほどグローバルだ。

使い方は簡単だ。ファンがマイミュージックテイストプラットフォームで会いたいアーティストと公演を希望する都市を選択し、コンサートを要求すればよい。そのコンサートで支払えるチケット価格も選択可能だ。公演の顧客確保もファンが直接行う。より多くの人が参加し、コンサートを実現させるわけだ。

このようなデータをもとに、マイミュージックテイストは需要が高いアーティストと接触して公演を結びつける。徹底したビッグデータに基づいて、成功するかどうかを企画段階から計算するわけだ。イ・ジェソク代表は「公演市場は都市の選定や貸館料、舞台装置などの固定費が大きく投入されるが、市場の分析はきちんと行われていない」とし、「ビッグデータに基づいてリスクを軽減し、収益まで確定できるのがマイミュージックテイストの利点」だと語る。売上高は2017年の96億ウォンから2018年は131億ウォンに、2019年には255億ウォンと急成長している。また、シリーズDの投資誘致を進めている。

イ代表は「オフラインのビジネスをオンラインにすることがカギ」だとし、「マイミュージックテイストはアーティストの知的財産権(IP)を活用し、企業と協業して電子商取引サービスを提供している」と強調した。多様な企業がマーケティングと広報に、インフルエンザーやアイドルを活用できるように戦略的パートナーシップを拡大しており、昨年7月にローンチした電子商取引部門だけで売上げ70億ウォン以上を達成した。

イ代表はカイストを卒業しネクソンで『メイプルストーリー(MapleStory)』の開発に参加したことがある。その後、英国のロックバンド「コールドプレイ(Coldplay)」の来韓公演がいつも失敗するのを目撃して、このような問題点を解決しようと需要者中心の公演プラットフォームであるマイミュージックテイストを2011年に創業した。
  • 毎日経済_イ・サンドク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-05-19 17:26:13