[コラム] コロナ


コロナ(Corona)は太陽の一番外側にある大気だ。日食が起こると真珠の光を放つ王冠を見ることができる。そういう形をしていることから「コロナ」という名前も付けられた。

中国の武漢で発生した新型肺炎に「コロナ」という名前が付いたのも、王冠に似ているからだ。

1960年代にこのウイルスに感染されて風邪にかかった患者がいたが、遺伝子が変わり続けたため効果的な対応策を見いだすのは難しかった。

とにかく新型コロナウイルス(COVID-19)は人間世界を麻痺状態に追い込んでいる。満員観衆を誇ったバレーボール場まで空っぽになった。感染者がまだ出ていないソウルで開かれたのに、観衆たちは人々が集まる場所に行くのを嫌がったのだ。

新型コロナウイルスの感染者が大量に発生した大邱(テグ)の街は幽霊都市を連想させるそうだ。感染者がすれ違った建物や商店街は一旦閉鎖される。料理店は予約キャンセルの電話を受けているために忙しいし、3月まで予定されたすべての公演が大量に延期された。人気歌手たちも新型コロナウイルスの前では無気力だ。

新型コロナウイルスに感染し、韓国で初めて死亡した患者が発生した慶尚北道(キョンサンプクト)清道(チョンド)のテナム病院は閉鎖された。保健所、老人専門病院、葬儀場、健康増進センターがある建物3棟は閉鎖された。ここで働いていた職員と患者など615人は建物に閉じ込められた状態だ。葬儀場を訪れた遺族も、いつ家に帰れるか分からない。

清道はコロナの新たな震源地となったキリスト教異端教団、新天地の教祖イ・マンヒの故郷だ。布教の中心地の役割を果たした場所だ。

韓国での各種の不法行為で布教に難航すると、布教地域を中国に移して朝鮮族の信徒が5万人を超えるそうだ。韓国だけで5千人を超える朝鮮族の信徒がいるというのに、彼らが春節(旧正月)に故郷へ帰って、新型コロナウィルスと共に帰国したようだ。

新天地がまさに新天地を造っているわけだ。

5日間、感染者が出ず安心した韓国社会は再び混乱に陥った。いつまで、どの地域まで新型コロナウイルスの恐怖におびえるようになるかはまだ未知数だ。

太陽風のコロナについても正確な情報はあまりない。熱い状態を維持するためには加熱しなければならないが、加熱過程に対して科学者たちもあれこれ仮説を立てる程度だ。コロナの外境界がどこまでなのかも分からない。地球を始めとする太陽系のすべての惑星がコロナの領域内に入って暮らしているとも言える。

もしかしたらそれで太陽風に王冠をかぶせてくれたのかもしれない。そのおかげで人間を初めとする多くの生命体が人生を得たからだ。

王冠をかぶって玉座に座った新型コロナウイルス(コロナ19)も近くに行くことを恐れた人間たちにメッセージを伝えているのかもしれない。世界の他の生命体にむやみに対応するなということだ。偉大な自然と比べると人間はちっぽけな存在だ。
  • Lim, Chul
  • 入力 2020-02-21 00:00:00