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「マルチ業者」発集団感染…首都圏に猛威

仁川・牙山にまで拡散 

「コロナ19」の予防のための「社会的距離維持」が「生活の中の距離維持」に転換してから一ヶ月になる5日、首都圏に舞台を移したコロナ19は沈静化する気配を見せない。

首都圏の初期の感染リングの役割を果たした「梨泰院クラブ」「塾講師」「コインカラオケ」「トルヂャンチ(初誕生日)」に続き、「クーパン物流センター」「開拓教会」「老人生活用品マルチ販売業者」がバトンを受け継いで、「n次感染」を続けている。感染症の専門家らは首都圏大流行の可能性を懸念して、ソウル・京畿・仁川地域の防疫措置を強化しなければならないと助言する。

5日の中央防疫対策本部(重大本)によるとこの日の午前0時現在、コロナ19の患者は前日比で39人増えて累積患者数は1万1168人に拡大した。

京畿道富川市の「クーパン物流センター」に関連する感染者が前日よりも4人追加されて累積患者は124人に増え、首都圏「開拓教会」関連の感染者は10人がさらに現れて計76人に増えた。

先月末、首都圏の新しい感染温床地として浮上したソウル市冠岳区の健康用品販売チェーン「リッチウェイ」関連の感染者は爆増のレベルだ。この日、ソウル市で少なくとも8人など、全国で19人が確定判定を受けて、リッチウェイに発する全国の累積患者は29人に増えた。ソウルでは冠岳区・江北区・蘆原区・龍山区・東大門区の住民とリッチウェイの50代男性職員が陽性判定を受け、累積患者は19人に増えた。仁川と忠清南道の牙山市でも最初の感染者が出た。

ソウル市のナ・ベクチュ防疫管制官は、「リッチウェイの従業員と訪問者199人を対象に検査と隔離を進めているが、5月22日~6月3日の来場者と推定される人員は500人程度」だとし、「建物の訪問者は症状の有無にかかわらなく検査を受けるように、案内を文字メッセージで送った」と語った。

こうしたなか、流動人口の多い施設で再び感染者が出て非常事態になった。 5300人が勤務する京畿道義王市に所在する現代自動車グループ系列の事業所では、40代の確定者が出た。義王市によると、現代モービス生産技術センターに勤務する44歳の男性(京畿道華城市居住)が、前日の夜に確定判定を受けて隔離治療を受けている。この男性の家族3人は陰性判定を受けた。

現代自動車側は、現代自動車グループ系列5社が使用している33の建物全体を7日まで閉鎖して、それらの事業場に勤務する職員5300人全員を在宅勤務に措置した。

ソウル市の峨山病院では、前日にコロナ19の診断検査を受けた患者が、この日の午前7時頃に外来診療に来院したところ来陽性判定を受けて緊急隔離された。

特に首都圏を中心に感染経路を知ることができない「闇の患者」が継続して増え続け、国民的不安感は容易におさまらない。中央防疫対策本部のクォン・ジュヌク副本部長はこの日のブリーフィングで、「この2週間は地域の集団発生が73.2%で大部分を占めており、感染経路が判らないので調査中の事例も9.7%に増加した」とし、「集団発生のうちで96.6%と感染経路を調査中のケース74.5%はすべて首都圏」だと述べた。

コロナ19が長期化し、大学の財政にも「赤信号」がついた。オンライン講義のための投資費用などが大幅に発生したが、授業料は12年目に凍結された状況で、コロナ19による休学生の増加、大学院・学校登録の減少で収入は減ったからだ。大学財政の緊急事態に最も大きな影響を及ぼしたのは、中国人などの外国人留学生の激減だ。夏に外国人学生を招待する「サマースクール」プログラムもキャンセルされたケースが多い。

最高経営責任者コースなどの専門大学院の登録学生の減少、最低賃金の引き上げ、講師法などによる費用負担も悪材料として作用している。何よりも12年目で凍結された授業料が、大学の財政危機の最も主要な原因としてあげられる。
  • 毎日経済_チ・ホング記者/チョン・スルギ記者/チャ・チャンヒ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-06-05 19:47:50




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