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サムスン電子、社長団会議を招集…半導体供給網を点検


拘束と収監の危機から脱した李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長は、今週から現場管理や各社長との戦略策定などに乗り出して、危機管理と非常経営の手綱を締める。特に米・中貿易紛争と韓・日葛藤の悪化にともなう不確実性などを点検し、これに対する対応策に力を注ぐように見える。中長期的に投資と買収・合併(M&A)を模索して「過去経営」(無労組経営など)について謝罪し、約束した「ニューサムスン」を作るための実践方案も点検する見通しだ。

検察が経営承継などと関連し、李副会長を対象に請求した逮捕状が9日未明に棄却されると、サムスン電子などは「経営・リーダーシップの空白が発生する最悪の危機は避けられた」と安堵する雰囲気だ。サムスンの関係者はこの日、「ややもすると拘束と収監されたなら経営への支障は避けられない状況だったが、拘束なしの状態で真実を明らかにできるようになってよかった」とし、「サムスンをめぐっていくつもの不確実性が最高潮に達しているだけに、これを管理して克服するための経営の動きが早まるだろう」と説明した。

この関係者は「まず米・中貿易の葛藤や日・韓の対立に起因する輸出規制拡大の可能性などの対応策を講じなければならないし、コロナ19以後の市場に備えるための戦略と投資も継続されなければならない」とし、「戦略会議と現場経営など、さまざまな動きを通じてリーダーシップが発揮することができるだろう」と付け加えた。最近、サムスンについては△コロナ19による景気・業績の鈍化、△米・中貿易紛争による不確実性、△韓・日葛藤の高まりによる輸出規制の拡大の可能性などで、複合的な危機に瀕しているという話が出ている。

このことから李副会長は早ければ今週から、現場経営や社長団会議などを通じて危機管理に乗り出すとみられる。李副会長は昨年の下半期に非常経営に突入した後、週末を利用して半導体やスマートフォンなどの主要部門の社長団と連鎖的に戦略会議を進行しつつ懸案を点検した。今回の拘束令状棄却を通じて経営の空白を防ぐことができるようになっただけんい、李会長は社長団との戦略会議に積極的に乗り出すだろうという観測が多い。

李副会長が危機管理と戦略策定の代表的な動きとして進めてきたことが現場経営であり、コロナ19で海外出張が難しい点を勘案すれば、国内の事業所を訪問する日程もつながると思われる。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-06-09 20:08:05




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