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サムスン電子、大規模な人材採用すすめる


サムスン電子はシステム半導体・人工知能(AI)・ソフトウェアなど、次世代分野の新技術を確保するための大規模な核心人材の採用で将来の準備に速度を出している。財界では、未来のビジネスをリードするためには優秀な人材の勧誘が最優先という李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長の経営哲学に基づいて、サムスンが先制的に採用に乗り出したという分析が出ている。

1日の業界によると、サムスン電子は今年末までに修士・博士人材を計1000人採用する方針だ。サムスン電子は今年の上半期だけで半導体設計とAI分野で博士級人材500人を採用し、会社の研究開発(R&D)能力を引き上げるために集中しているが、下半期にも同じような規模での採用を推進し、歴代最大規模の修士・博士の人材確保に乗り出したわけだ。

サムスン電子がコロナ19事態と米・中対立などの不確実性の中でも、将来の事業分野の核心人材を確保するために積極的に乗り出したのは、システム半導体とAI、5世代(5G)、電装部品など将来の事業のグローバルな競争力を備えるためには人材が重要な要素だという判断によることが分かった。

サムスンは2018年8月、経済活性化と雇用創出策の一環として180兆ウォン規模の投資計画を発表し、AIと5G、バイオ、電装用半導体を新成長事業として育成している。また昨年の4月には2030年までに133兆ウォンを投資して1万5000人を採用し、システム半導体分野でグローバル1位に上がるという「半導体ビジョン2030」を発表した。

李副会長は平素から機会があるたびに人材の重要性を強調してきた。昨年1月に青瓦台で開かれた企業人との対話では、「質の良い雇用を創出することが重要であり、それが企業の義務」だとし、「大切な子供たちに機会と希望を与えることができるように努力する」と述べたことがある。

李副会長は去る5月の「対国民記者会見」で、「ニューサムスン」ビジョンを公表した後、人材発掘とスカウトにさらに神経を使っている。最近ではAI分野の世界碩学であるプリンストン大のセバスチャン・スン教授をサムスン電子のR&Dを総括するサムスンリサーチの所長(社長)に内定するなど、破格の人事を断行した。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-07-01 17:54:12




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