トップ > コラム > 抗体形成率0.03%…「隠れ感染者」多くない

抗体形成率0.03%…「隠れ感染者」多くない

マスク着用など防疫措置の効果 

  • 抗体形成率0.03%…「隠れ感染者」多くない

国内の保健当局が1次標本調査を通じて、国民のコロナ19抗体の形成の状態を初めて把握した結果、3055人のうちでわずか1人だけが抗体を形成したと集計されたことは、追加で発生する「潜在的コロナ19確定者」はそれほど多くないという意味に解釈できる。

わが国の抗体保有率0.03%は米国ニューヨーク市(21.2%)や英ロンドン市(17%)など、他の国の事例と比較して極めて低い水準だ。まだ中間調査結果ではあるが、抗体保有率が0.03%で極めて低いのは、国民全体のうちでまだ確定者として発見されてはいないが感染した可能性の高い「隠れ感染者」がそれだけ少ないということだ。

中央防疫対策本部のクォン・ジュヌク副本部長は、「最終的には現在までに明らかになった総確定者数と隠れ感染者を加えた実際の感染者数は、その差は大きくない可能性が高い」とし、「検査システムを大幅に可動するなど、防疫が正常に稼働したということを意味する」と説明した。

ただしコロナ19が集団発症した大邱地域は調査から抜けており、中間調査結果が代表性を持つには力不足だという見方も存在する。クォン副本部長も「今回の結果で国民全体の感染規模を推定することは非常に難しい」と指摘した。保健当局は1次調査結果を土台にさらに正確な抗体形成率を導出するために今後は2ヶ月に1回ずつ、国民健康栄養調査対象者の血清に対する抗体形成調査を実施することにした。

また今月からコロナ19の集団発生が最も激しかった大邱・慶北地域の一般人3300人を対象に、性別・年齢別の対象者を確定した後に調査に入る方針だ。これによってさらに詳細な国内集団免疫の程度と、無症状感染の規模を把握する方針だ。

一般的に、ウイルス感染症にかかった後に完治すると、体の中に浸透したウイルスを無力化する中和抗体が形成される。今回のように抗体の形成状態を調べる抗体価検査を通じて、コロナ19に感染した後に完治したが、このような事実を知らないままの患者を含め、完全な物理患者の規模を見積もることができる。

※こちらの記事もどうぞ「集団免疫、期待できず…3055人中で「抗体」1人だけ
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-07-09 17:53:42




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア