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教会発の感染、全方位に拡散…伝播速度きわめて速い

「サラン第一教会」の感染率25% 

  • 教会発の感染、全方位に拡散…伝播速度きわめて速い

  • 16日午後、「コロナ19」の集団感染が発生したソウル市城北区の「サラン第一教会」で、防疫関係者が防疫作業を行いつつ移動している。[キム・ホヨン記者]



ソウル市城北区の「サラン第一教会」と京畿道竜仁市の「ウリ第一教会」など、首都圏の教会を中心に感染が急激に拡大している。さらにコーヒー専門店や学校あるいは職場などの、日常生活のあちこちで同時多発的に感染事例が出て懸念を大きくしている。確定者が増えて、ソウルロッテワールドや国立中央博物館、高麗大医工学研究所などが次々と閉鎖された。

■ サラン第一教会関連の確定者249人

中央防疫対策本部によると16日、この日の午前0時の時点で新規感染者数は279人で、3月8日以降で最多を記録した。最近、城北区の「サラン第一教会」などを中心に広がっているソウル市の確定者の増加速度は、「新天地教会」に発する集団発症がおきた初期大邱市よりも速い。

ソウル市によると、サラン第一教会関連の最初の患者は12日に確定されて、13日に1人、14日11人、15日26人、16日107人に増えた。ソウル市以外の地域で検査を受けた確定者までを合わせると、サラン第一教会関連での全国確定者は16日正午の時点で249人だ。大邱では去る2月18日に初めて確定者が発表され、翌日の19日に10人、20日23人、21日50人、22日70人と徐々に増加した。そして2月29日には新規感染者がなんと741人発生した。

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  • 宗教施設に関連する確定者の現況



■ 検査対象699人の所在不明

ソウル市によると、去る15日一日のソウル市の新確定者146人のうちでサラン第一教会関連の新規感染者は107人(73%)が発生した。ソウル市の一日あたり感染者が100人を超えたのは今回が初めてであり、最大の新規感染者数を記録した今年の3月10日の3倍以上も多い。

このことからソウル市はサラン第一教会の関係者4066人に対して検査進行履行命令を下し、これら関係者の所在の把握に乗り出した。今まで検査対象者のうち3397人の所在が確認されたが、まだ669人が所在不明などの理由で把握されていない。

これと関連し、中央災難安全対策本部のパク・ヌンフ第1次長は、「現在の局面は大規模な再流行の初期段階と見られ、いま拡散を最大限に制御しなければ、全国的な伝播と患者の急激な増加による深刻な被害が発生する恐れがある」と警告した。

パク第1次長は「サラン第一教会の信徒800人あまりを検査した結果、200人が感染して感染率は25%に達し、教会員に対する検査が急がれる」と語った。

また、ハリスコーヒーに続き別のコーヒーショップでも集団感染が発生した。京畿道坡州市によると、スターバックス野塘駅店で確定者12人が追加で発生し、累積確定者は計36名にまで増えた。

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  • 最近2週間の感染経路



■ 首都圏で病床不足の懸念も

首都圏での確定者が大幅に増加し、病床不足の可能性も提起される。

中央災難安全対策本部によると、16日午後2時の時点で首都圏の感染症専門病院の病床は1479床で、このうち797床(53.9%)が残っている状態だ。また首都圏の重症患者の治療病床(339床)のうちで使用できるのは97床(28.6%)だ。kのことから中央事故収拾本部はソウル医療院、西北病院、西南病院、ボラメ病院、仁川医療院、京畿医療院水原病院、京畿医療院安城病院、城南市医療院などの8カ所を拠点専門病院に指定した。

一方、ソウル蚕室ロッテワールドは、松坡区庁側から確定者訪問の知らせを聞いて、16日午後2時30分からチケット販売を中断した。キム・スンジョン高麗大学医工学科教授の研究室でもサラン第一教会関連の感染者が発生し、研究室を2週間閉鎖した。龍山国立中央博物館も職員1人が確定判定を受け、一時休館に入った。
  • 毎日経済_パク・スンチョル記者/チョン・スルギ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-08-16 20:08:06




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