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韓、研修医のスト…「医療の空白」憂慮


医学部の定員拡大と公立医学部の新設に反発するインターンとレジデントなどの研修医らは24日から、無期限の全面休診に入った。ただし研修医らは批判世論を意識して、「コロナ19」関連の医療業務は継続することにした。

丁世均(チョン・セギュン)国務総理と大韓研修医協議会(研修医協)の代表団は、23日夕方に政府ソウル庁舎で会合を持ち、「半分妥協」を獲得した。政府と研修医協は今後も会話を継続することにしただけに、状況によっては専門医が診療現場に復帰する可能性もある。しかし研修医らは医学部の定員拡大と公立医学部の新設などの政府医療政策を撤回しなければ無期限集団休診を続けると明らかにし、今週の診療には支障が避けられないと見られる。

すでにセブランス病院など一部の大学病院は、当分のあいだ緊急治療室に来る患者に対し、集中治療を受けることはできないという通知を行った状態で、救急室の利用制限が現実に近づいている。

一日300人あまりの救急患者が訪れる延世大セブランス病院の内科は23日、救急室で患者を受けつけることができないと告知した。救急室は主に高齢者である重患者が診療予約なしで訪れる「病院の最初の関門」であり「重患者の拒絶」は、不可避の緊急局面でない場合は容易に行うことはできない決定だ。

セブランス病院の関係者は、「研修医のストで各診療科から自主的に判断し、内部指針を下したものとみられる」とし、「新規患者が救急室へ来ることを自制して欲しいという意味に解釈される」と語った。

論議が大きくなると、セブランス病院の研修医側は「救急室に来る重患者受け入れられないのは、病床が不足したとがより大きい」と主張した。

全国のすべての修練病院で21日、インターンとレジデント4年目が団体行動に出たことに続き、去る22日にはレジデント3年目が、そして23日には1年目と2年目のレジデントまでが順次団体行動を行っている。ただし緊急治療室と集中治療室などに勤務する研修医は、病院の事情に応じてストライキに流動的に参加している状況だ。

研修医が無期限集団休診を宣言した中で、26~28日にゼネストを予告した大韓医師協会がこの日、国務総理と共に民主党、未来統合党に緊急懇談会の開催を提案した。丁世均(チョン・セギュン)国務総理は24日午後、大韓医師協会との会話を持つ予定だ。しかし医協が先に保健福祉部に会話を提供するときに掲げた4つの政策の撤回を前提条件としていることから、深みのある会話の提案ではないという指摘も出ている。

政府は集団休診による医療大乱が現実化した場合、「業務開始命令」を発動するという立場だ。正当な事由なく業務開始命令に応じなかった場合は医師免許が停止または取り消され、3年以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金刑に処せられることがありうる。
  • 毎日経済_イ・ビョンムン医療専門記者/ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-08-24 00:14:01




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