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韓「爆発的拡散は防いだ」…問題は重症・経路不詳患者


  • 韓「爆発的拡散は防いだ」…問題は重症・経路不詳患者

  • 2日、コロナ19確定者が発生して出入りが統制されたソウル市広津区紫陽洞のヘミン病院前の選別診療所で、病院関係者が検査を受けている。 [ハン・ジュヒョン記者]




■ 防疫当局が緊張する2つの変数

「爆発的な拡散傾向は抑制した」。防疫当局は4日連続でコロナ新規感染者の数が200人台を維持していることについて下した分析だ。

2日、中央防疫対策本部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)本部長は、忠清北道五松の疾病管理本部で定例ブリーフィングを開き、「先週のブリーフィング時に専門家らの短期予測モデリングの結果を引用し、感染拡散の傾向が継続すれば一日に800~2000人の確定者が発生しうるという懸念を申し上げたとがある」とし、「いまはまだ200人以上の流行が発生しているが、国民の積極的な防疫参加の結果として爆発的急増は抑制されている」と診断した。これとともに、チョン本部長は「今回の一週間は2次流行の拡散を安定させることができるのか、それともまたさらに拡散するかどうかを分ける時」だとし、「国民の皆様に防疫参加を切に要請する」と付け加えた。

2日、国内コロナ19の新規感染者は4日連続で200人台を維持しながら、267人(国外流入14人を含む)を記録した。特に重篤・重症患者は2日に20人も増えて計124人を記録した。先月18日には9人に過ぎなかったが、16日間で14倍近くまで急増した。この2週間(8月20日~9月2日)で亡くなった者は20人が発生(累積326人)して、すべてが60代以上だ。この期間に発生した感染者のうちで、感染経路をまだ把握できない患者の割合は23%を記録した。

  • 韓「爆発的拡散は防いだ」…問題は重症・経路不詳患者
  • 重篤・重症患者数の推移(上)と
    ここ二週間の感染経路未詳患者の比率


防疫当局は8月の流行が大きくなった背景として、5月から無症候性・軽症患者が累積していた地域での感染、長い梅雨による換気不足、休暇の季節で移動量の急増などが影響を及ぼしたと見た。さらに「サラン第一教会」と「8・15ソウル都心集会」が重なり、爆発的な流行に進展したというものだ。

チョン本部長は「強化された社会的距離の確保効果が現れるまで、1~2週間ほどさらに時間がかかるものと見られる」とし、「防疫網や医療対応システムが耐えられる100人台以下に流行の規模を減らすことが急務」だと述べた。

高麗大学九老病院のキム・ウジュ感染内科教授は、「まだ現われていない確定者が多いことが推定され、今では氷山の一角だと思う」とし、「今年の秋夕(チュソク)もアンタクト方式でなければ都市から農村へ、高齢者に感染この拡散することがありうる」と語った。キム教授は、「秋と冬にはコロナ19とインフルエンザが同時に流行するツインデミクに見舞われるだろう」とし、「今でもためらわずに距離の確保3段階を実施し、秋夕を慎重に過ごさないとならない」とした。

翰林聖心病院呼吸器内科のチョン・ギソク教授は、「最近は大規模集団感染源がなく、全体的には安定に入ったと見ている」とし、「確定者数が一日ぶりに再び増加したが、ソウルと京畿道の患者数がまだそれぞれ2桁を維持しており、ある特定地域で数がぐっと増加したのではないか」と語った。

■ 首都圏の集団感染

ソウル市では2日午前0時の時点でコロナ19の新規感染者が101人発生し、累積確定者は4062人を記録した。先月30日以降、再び3桁を記録したわけだ。この日、ソウルでは江南区の水棲1団地、広津区所在の病院、中浪区のスポーツ施設、蘆原区の祈祷集会、瑞草区の障害者教育施設など、新しい集団感染地が少なくとも5ヶ所発生した。

ソウル市江南区の水棲(すそ)1団地では確定者6人が発生した。 2000世帯規模の廊下式で構成されたこのアパートでは、最初の感染者と推定される警備員1人が先月28日に確定判定を受けた。以降はこの警備員と接触したアパートの住民ら5人が追加で確定された。ソウル市の関係者は、「九老アパートとは異なり、不特定多数に集団感染が発生する可能性は低い状況だ」と語った。

■ レムデシビル、1人当たり最大で500万ウォン

一方、政府はこれまで無償で提供を受けた国内初のコロナ19重症患者の治療薬「レムデジビル」を、先月からは1バイアル(投薬単位)当たり390ドル(約47万ウォン)に買い入れて重症患者に投与していることが分かった。

コロナ19の重症患者は一般的に5日間で6バイアルを投与するため、治療費は患者ごとに2340ドル(約278万ウォン)かかる。しかし6バイアルでも状態が好転しない場合は最大で11バイアルまで投与する必要があるため、最大では4290ドル(約509万ウォン)かかることがある。薬価など治療費は健康保険公団が80%、国と地方自治体が20%を負担している。コロナ19患者は別途に治療費を負担していない。

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  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者/パク・スンチョル記者/チョン・スルギ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-09-02 17:37:18




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