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[コラム] 芸能人病


ケーブルテレビを見ていると、あまりに多いCMにたまにイライラすることがある。
チャンネルを変えようとしてトイレに行ったり、溜まった仕事をしたり、汚れた床を拭いてCMが終わるのを待つ時もある。

しかし、チャンネルを回したり、いっそのことテレビをオフにするCMもある。
筆者はとても敏感なせいだろうが 、CMに登場する往年のスターたちがどこか痛ましく見えたり、不満に思えたりする。

彼らが登場するCMはたいてい男性の気力を回復させてくれるなどといった内容が多い。
そのような広告主にとっては、モデルとして立てるスターは必要だが、最近人気の高い青春スターは、あまりにも高価なため、割とお金を少なく払ってもよい往年のスターが必要だったのだろう。

広告主たちの立場ではそうすることができるとしても、スターたちはどうしてそんなCMに出演するのだろうか?
お金のためだろうか?
それとも、自分の顔を見て歓呼する大衆が懐かしいからだろうか?



このような疑問は、麻薬で引退を宣言したが、これを覆して活動再開に乗り出したパク・ユチョンの行動にもそのまま適用される。ファンの反応が予想よりはるかに冷たかったのか、オンラインファンミーティングの収益全額を記録的な大雨で被害を受けた九州地域の被災者に寄付すると明らかにした。

寄付はいいが、引退するという立場を覆したことに対する世論は良くない状態だ。

彼らはなぜ低質な広告に付き添い、望むファンが多くないにもかかわらず復帰を選択するのだろうか?

もしかして、芸能人の病気にかかったのではないかという疑いを抱く。

スポットライトを受けられず、大衆から関心を受けられないと生きているという感じさえしないからかもしれない。芸能人として享受する特権はあきらめても、生きている気持ちだけでもさせてほしいという訴えなのかもしれない。

個人放送局時代、ほんの少し有名になっただけでも数千人の読者はすぐ出来るブロガーやユーチューバーが溢れる世の中は「芸能人病」の温床だろう。有名な芸能人もこの病気になると、とても深刻な症状を見せたりする。

この病気の患者として有名だったSechs Kies元メンバーのカン・ソンフンは、ファンを対象に「ミス・アイリッシュ」という美人コンテストまで開催していたという事実が暴露されたりもした。

芸能人も「芸能人病」になると治りにくいそうだ。

唯一の特効薬が無関心だと言うが、そのような処方箋を患者本人が受け取ることを拒否すると、特効薬も効力を発揮するのが非常に難しい。
  • Lim, Chul
  • 入力 2020-07-17 00:00:00




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