YG-1社、切削工具「世界1位」プロジェクト始動



「現在の世界シェア1位のエンドミル(金属・プラスチックなどを加工する切削工具)に満足せず、切削工具全体の市場で世界1位になりたい」

韓国を代表する切削工具メーカーの「YG-1(ワイジーワン)」社の創業者ソン・ホグン会長(社長)が切削工具の世界1位という野心的なプロジェクトを着々と進めている。仁川市富平区清川洞(ちょんちょんどん)本社で会ったソン会長は、「コロナ19の影響で多くの企業が投資規模を縮小したり白紙化しているが、わが社はむしろ2035年までに世界1位に上がるという目標を立てて、工場新築などに積極的に投資している」と明らかにした。

ソン会長は「400億ウォンをかけて仁川松島国際新都市に新社屋を建てているが、来る12月にはそこに本社と仁川市松島洞の技術研究所を移転させる予定」だとし、「優秀な人材を迎え入れようとするならば、会社の場所と施設などの勤務条件が重要であり、海外のバイヤーに見せるイメージも重要なので本社移転を決定した」と語る。

昨年の売上高(4279億ウォン)の80%(3444億ウォン)が輸出であるだけに、ワイジーワンは輸出依存度が大きい企業だ。それだけに海外のパートナー社との関係を維持することが重要だ。ソン会長は「新社屋の移転とともに、従業員が創造性を促進して自由奔放な環境で楽しく働くことができる企業文化を造成するために、自律座席制を実施する」と付け加えた。ソン会長は情報技術(IT)などを組み合わせたスマート工場の設立も進めている。国内のワイジーワンの工場は仁川本社を含めて仁川に3ヶ所と忠州の1ヶ所、そして光州広域市の1ヶ所つを含む5つだ。

ソン会長は「仁川桂陽区の瑞雲産業団地にスマート工場2棟を建設する計画で、先月第1棟の着工に入った」とし、「来年下半期に1棟をまず竣工する予定だ」と説明した。ワイジーワンは特に切削工具の世界1位の企業という目標を達成するために、単により優れた切削工具製品の開発・生産をこえて、切削工具を活用して完成品を作る顧客の生産効率を最大化できるソリューションを提供するメーカーへと進化するという計画を立てた。ソン会長は机の上に置かれた紙コップを例に挙げて、「紙コップ一個を生産するために17分かかるA社の場合、その業者に合った切削工具製品を土台に生産システムじたいの効率を改善し、完成品の生産時間を短縮できるソリューションを提供する企業になるつもり」だと強調した。ものようにすることで、切削工具を購入する顧客とワイジーワンがともに成長するウィンウィン効果と相乗効果を最大限に高めることができるとソン会長は説明する。

ワイジーワンは製造業界の切削工具分野では世界的なリーダー企業だ。特にエンドミルは世界市場でシェア1位であり、米・仏・中・印などの60カ国に輸出している。刃と胴が一体で構成されたソリッド型と、刃を交換できるインデクサブルインサート型の切削工具のすべてを生産できる。

6月末現在、コスダック上場企業であるワイジーワンの最大株主はソン・ホグン会長(37%)だ。ソン会長の長男と次男のすべてが社内で経営の授業を受けている。ワイジーワンは1981年に養志園(ヤンジウォン)工具として出発し、1999年にワイジーワンに社名を変更した。養志園工具の養(ヤン)と志(ジ)でYとGを、そしてナンバーワンになろうという意味で数字1を入れた社名だ。
  • 毎日経済_シン・スヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-09-14 19:33:28