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シュレーダー前独首相夫人キム・ソヨン氏…少女像の保存に尽力


  • シュレーダー前独首相夫人キム・ソヨン氏…少女像の保存に尽力

キム・ソヨン独NRW(ノルトライン=ヴェストファーレン州)グローバル貿易投資振興公社韓国代表(写真)は、先週に聞こえてきた独ベルリン市ミッテ区の「平和の少女像」ニュースに興奮を隠せなかった。独ベルリン市ミッテ区議会は1日(現地時間)、「少女像」の永久保存のための決議案を圧倒的賛成で可決した。区議員29人のうち24人が賛成票を投じた。現在、独ハノーバーに滞在しているキム代表は「夫(シュレーダー前ドイツ首相)とともに区議会会議の全過程を見てきたが、決議案が圧倒的多数で採択された瞬間、胸がいパイになった」と、カカオトークのメッセージに決議案採択の瞬間を収めたローカルニュース映像を送ってきた。

キム代表は少女像が日本の反発に撤去の危機に処したという知らせを聞いて、区長あてに書信を送るなど、これまで撤去反対運動に積極的に声を上げてきた。キム代表は「ドイツに住んでいる韓国人の一人として、小さな支えになろうという気持ちだったが、夫も積極的に支持してくれてさらに力が出た」とし、「韓国とドイツの市民が連携して応援する姿に、大きな感動を受けた」と述べた。同氏は特に「ドイツ市民は少女像の問題を韓・日両国の問題に縮小して見ておらず、戦争中の女性に加えられた性暴力という普遍的人権と戦争暴力の観点から理解している」とし、「このような批判的歴史意識に基づいて、ドイツ市民社会が全面的支持を送ってきた」と説明した。

キム代表は2018年にシュレーダー前首相と結婚した後、現在は独ハノーバーとソウルの間の約8300キロメートルを行き来する生活をしている。同氏は「8300キロメートルという物理的な距離は大きな挑戦」だとしながらも、「距離を置いて眺めると問題の本質が客観的にわかるように、ドイツに住んで私の祖国である韓国をよりよく理解することになる」と語った。

キム代表の夢は「韓国とドイツ両国間をつなぐ小さな橋の役割を果たしつつ暮らすこと」だとした。 NRWグローバル貿易投資振興公社韓国代表として、韓国企業を支援することも夢の延長線上にある。キム代表が携わっているNRWグローバル貿易投資振興公社は、韓国のKOTRAと同じような役割をはたす公機関だ。韓国代表部は韓国企業のドイツNRW連邦州への進出を助ける役割をはたしながら、NRW企業の韓国進出も支援する。

ドイツは16連邦州で構成された連邦制国家だが、そのうちのNRW連邦州はドイツ経済の中心地としてあげられる。ドイツ50大企業のうち19社の本社がここに位置している。キム代表は韓国とドイツ両国は世界的な製造業の中心国で、協力の可能性は非常に高いと評価した。同氏は「韓国は迅速な意思決定、柔軟な業務推進などの原動力に優れ、ドイツは基本に徹底したシステムが充実しており、信頼性の高い協力が可能な国」だとし、「政治問題が経済関係に直接影響を及ぼさないためにリスク要因もない」と強調した。

ドイツは世界で最も優れた中小・中堅企業を有している国にあげられる。同氏は「大企業のパートナーのみが成長した韓国の中堅企業はグローバルな経験の不足で、海外の協力社とのビジネスの難しさを経験することを目撃した」とし、「NRW韓国代表部はこのような問題を経験する韓国企業を支援するため、多方面の支援を行っている」とした。

民間領域の協力にも関心が高く、キム代表はシュレーダー前首相とハノーバーに「シュレーダー-キム非営利法人」も設立した。キム代表は「海外経験の機会を得にくい韓国と、ドイツの青少年が交流する機会を持つように助けたい」と語った。
  • 毎日経済_ユ・ジュヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-10 18:19:29




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