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【韓国コラム】「これだからコンデ（老害）と言われるんだ」
韓国で女子バレーボールの人気がすごい。
第1ラウンド（全体6ラウンド）が終わった後に集計した女子バレーボールのテレビ視聴率は0.95%、男子バレーボールの0.6%を大きく上回っただけでなく、プロ野球の平均視聴率0.782%をはるかに上回ったのだ。
11年ぶりに韓国舞台に復帰した「キム・ヨンギョン選手効果」だ。
11月15日、金泉（キムチョン）室内体育館で開かれた韓国道路公社と興国生命間の試合のTV視聴率はなんと2.22%だった。韓国プロバレーボールVリーグ発足後、正規リーグ試合としては歴代最高記録だ。
新型コロナウイルスと観客動員数は限られていたが、当日の入場券は前売りが始まり15分で売り切れた。キム・ヨンギョン選手を近くで見るために来たため、ファンがそれだけ熱心だという意味だろう。
現在、イギリスのプレミアリーグで活躍しているサッカー選手、ソン・ホンミンと共にキム・ヨンギョン選手は韓国スポーツの最高の人気スターだ。しかし皆が彼女を好意的に感じてはいないようだ。
事件？事件とも言えない試合の一部分の出来事だった。とにかく事件としよう。それは11月11日、興国生命とGSカルテックスの試合で起きた。GSカルテックスはオウフン*（どうせ優勝は興国生命）という興国生命を抑えてKOVOカップで優勝した前歴のあるチームだ。
興国生命の連勝を阻止する最も有力だと言われているチームでもある。
あの日の試合は最後の5セットまで続く接戦だった。11対7までリードしていたGSカルテックスは興国生命に同点を許し1点ずつ争う熾烈な勝負が続いた。14対14の同点でスパイクがブロッキングされ、キム・ヨンギョン選手はネットにしがみついて自分を叱責した。
GSカルテックスの監督が激しく抗議する前までテレビで終始試合を見ていた私は、一体何が問題なのか気付かなかった。
キム・ヨンギョン選手がネットを引っ張っていたのは事実だが、その日の試合でGSカルテックスの選手もネットを握りしめていた。
キム・ヨンギョン選手は身長が高く「食パン（Xパル）お姉さん」（食パン：悪態をつくことを和らげた言葉）と呼ばれるほど普段の感情表現が激しいだけに、もっと強烈にうつっていると言えるだろう。
GSカルテックスのチャ・サンヒョン監督は、キム・ヨンギョン選手の行動が相手を刺激する非紳士的な行為だと主張したが、彼も試合中ずっとキム・ヨンギョン選手だけを見てパフォーマンスを行った。
攻撃に失敗して自責する選手や、敵の主な攻撃手を阻止したと喜ぶ監督の行為は、すべて試合の一部に過ぎない。プロでもミスを犯すし負けても素直に受け止めてはいけない。少し過激に見えても、観衆や視聴者はプロスポーツが与えるもう一つの楽しみとして受け止めている。
問題は競技が終わった後、起こった。
韓国バレーボール連盟は、総裁が会議を主宰しキム・ヨンギョン選手に制裁を加えなかったという理由で、その日、主審を務めた審判に制裁金を科した。審判に釈明する機会さえ与えないまま、そのような決定を下した。現代社会で被告の出席なしに被告の主張も聞かずに罰則を加えるという荒唐無稽なことが起こったわけだ。
この日、バレーボール連盟の制裁金賦課が審判に下された罰だとは受け入れ難い。キム・ヨンギョン選手を制裁したいが見る目が多く適切に適用する罰則項目もないため曖昧な審判がいけにえになったわけだ。
韓国バレーボールの世界を騒がせるキム・ヨンギョン選手などにはありがたいが、一方では気難しい存在であることは明らかだ。キム・ヨンギョン選手は彼らにとっては手懐けられない野生馬のような存在だからだ。
女子バレーボール団の年俸を規律するサラリーキャップなど、山積した問題でキム・ヨンギョン選手の発言が強くなることは決して望まないだろう。そのため、ちょうどチャンスだと思いキム・ヨンギョン選手を手懐けようとしたとしか思えない。あの日の試合の主審を務めた審判の決定が正しかったし、審判に対する懲戒が国際バレーボール連盟の規定に反するという事実を彼らが知らなかったとは信じがたい。
スターをスターとして待遇せず、自分の権威をその前に立たせようとする欲求、スターを制度圏で手懐けようとする荒唐無稽な振る舞い、コミュニケーションのない一方的な行為は典型的なヤクザの姿だ。
冬季スポーツを越えて韓国最高の人気スポーツに跳躍しようとするプロバレーボールの行政が、このようなコンデ（老害）たちによって牛耳られる現実が悲しいだけだ。
第1ラウンド（全体6ラウンド）が終わった後に集計した女子バレーボールのテレビ視聴率は0.95%、男子バレーボールの0.6%を大きく上回っただけでなく、プロ野球の平均視聴率0.782%をはるかに上回ったのだ。
11年ぶりに韓国舞台に復帰した「キム・ヨンギョン選手効果」だ。
11月15日、金泉（キムチョン）室内体育館で開かれた韓国道路公社と興国生命間の試合のTV視聴率はなんと2.22%だった。韓国プロバレーボールVリーグ発足後、正規リーグ試合としては歴代最高記録だ。
新型コロナウイルスと観客動員数は限られていたが、当日の入場券は前売りが始まり15分で売り切れた。キム・ヨンギョン選手を近くで見るために来たため、ファンがそれだけ熱心だという意味だろう。
現在、イギリスのプレミアリーグで活躍しているサッカー選手、ソン・ホンミンと共にキム・ヨンギョン選手は韓国スポーツの最高の人気スターだ。しかし皆が彼女を好意的に感じてはいないようだ。
事件？事件とも言えない試合の一部分の出来事だった。とにかく事件としよう。それは11月11日、興国生命とGSカルテックスの試合で起きた。GSカルテックスはオウフン*（どうせ優勝は興国生命）という興国生命を抑えてKOVOカップで優勝した前歴のあるチームだ。
興国生命の連勝を阻止する最も有力だと言われているチームでもある。
あの日の試合は最後の5セットまで続く接戦だった。11対7までリードしていたGSカルテックスは興国生命に同点を許し1点ずつ争う熾烈な勝負が続いた。14対14の同点でスパイクがブロッキングされ、キム・ヨンギョン選手はネットにしがみついて自分を叱責した。
GSカルテックスの監督が激しく抗議する前までテレビで終始試合を見ていた私は、一体何が問題なのか気付かなかった。
攻撃に失敗して自責する選手や、敵の主な攻撃手を阻止したと喜ぶ監督の行為は、すべて試合の一部に過ぎない。プロでもミスを犯すし負けても素直に受け止めてはいけない。少し過激に見えても、観衆や視聴者はプロスポーツが与えるもう一つの楽しみとして受け止めている。
問題は競技が終わった後、起こった。
韓国バレーボール連盟は、総裁が会議を主宰しキム・ヨンギョン選手に制裁を加えなかったという理由で、その日、主審を務めた審判に制裁金を科した。審判に釈明する機会さえ与えないまま、そのような決定を下した。現代社会で被告の出席なしに被告の主張も聞かずに罰則を加えるという荒唐無稽なことが起こったわけだ。
この日、バレーボール連盟の制裁金賦課が審判に下された罰だとは受け入れ難い。キム・ヨンギョン選手を制裁したいが見る目が多く適切に適用する罰則項目もないため曖昧な審判がいけにえになったわけだ。
韓国バレーボールの世界を騒がせるキム・ヨンギョン選手などにはありがたいが、一方では気難しい存在であることは明らかだ。キム・ヨンギョン選手は彼らにとっては手懐けられない野生馬のような存在だからだ。
女子バレーボール団の年俸を規律するサラリーキャップなど、山積した問題でキム・ヨンギョン選手の発言が強くなることは決して望まないだろう。そのため、ちょうどチャンスだと思いキム・ヨンギョン選手を手懐けようとしたとしか思えない。あの日の試合の主審を務めた審判の決定が正しかったし、審判に対する懲戒が国際バレーボール連盟の規定に反するという事実を彼らが知らなかったとは信じがたい。
スターをスターとして待遇せず、自分の権威をその前に立たせようとする欲求、スターを制度圏で手懐けようとする荒唐無稽な振る舞い、コミュニケーションのない一方的な行為は典型的なヤクザの姿だ。
冬季スポーツを越えて韓国最高の人気スポーツに跳躍しようとするプロバレーボールの行政が、このようなコンデ（老害）たちによって牛耳られる現実が悲しいだけだ。
- Lim, Chul
- 入力 2020-11-27 00:00:00
