トップ > コラム > FOCUS > [グーグルが変えた世界 ④] Googleこれからの10年… IT超え「ロボット王国」夢見る

[グーグルが変えた世界 ④] Googleこれからの10年… IT超え「ロボット王国」夢見る

Googleの新しいプロジェクト△ロボット△人工知能△生体インターネット 

  • [グーグルが変えた世界 ④] Googleこれからの10年… IT超え「ロボット王国」夢見る
  • < グーグルのロボット・人口知能分野買収・合併現況 >

Googleは2004年の新規株式公開(IPO)以来、10年の間、飛躍的に成長した。時価総額400兆ウォンを超える巨大企業に成長し、検索エンジン会社から動画、モバイル、クラウドなどをサービスする総合情報技術企業に変身した。それでは、これからの10年でGoogleはどのように進化するだろうか?

専門家は、Googleが過去1年間に買収・合併(M&A)した会社と新たに開始したプロジェクトを見ると、会社の方向を知ることができると診断する。方向は △ロボット △人工知能 △生体インターネット(IoBㆍInternet of Biometrics)だ。

ロボット:世界最高水準のロボット会社迷わず買収

  • [グーグルが変えた世界 ④] Googleこれからの10年… IT超え「ロボット王国」夢見る
  • < ボストン・ダイナミックスの四足ロボット >

ロボットは、Googleが10年以内に実現化するであろう最大のプロジェクトとして挙げられる。Googleはすでに世界最大のソフトウェア(SW)ロボット会社だ。これをもとに、実際に動くロボットを作り、開発することは当然の手順とみられる。Googleは昨年12月2日から10日までの8日間、世界最高水準のロボット会社7つを買収した。人間に似たヒューマノイドメーカー(シャフト)からロボットアーム製作(インダストリアル・パーセプション、レッドウッド・ロボティクス)、ホイール(ホロムニ)、カメラ(ボット&ドリー)、世界最高の軍事ロボットメーカー(ボストン・ダイナミクス)まで購入した。

このプロジェクトは、Androidオペレーティングシステム(OS)を作ったアンディ・ルービンが担当している。ルービンは、ソフトウェアであった​​「Android」を実際の物理的なロボットに実装する作業を進めている。このため、Google本社の隣のNASAのエイムズ研究センターの格納庫を長期賃借するなど、プロジェクトに拍車をかけている。

生産技術研究院のキム・ホンソク首席研究員(前次世代知能ロボット事業団長)は、「Googleはロボット会社の買収により、戦争や危険区域投入、宇宙や深海に送り未知を開拓するなど、人間の代わりに働くロボットを作るだろう」とし、「人類が現在の知識では知らない情報も得ようとしている」と述べた。

人工知能:人と同じ脳のコンピュータが2029年に現れる

Googleが推進するもう一つの未来計画である「人工知能(AI)」はロボットと無関係ではない。人間が培ってきた知識、情報、経験などをコンピュータに入れて分析し、予測し推薦する技術だ。人工知能の前段階である「機械学習(Machine Learning)」分野最高の技術と経験を保有しているGoogleが今年1月、英国の人工知能(ディープラーニング)の新興企業「ディープマインド(Deepmind)」を6億6000万ドル(約6643億ウォン)で買収し、プロジェクト開始を発表した。 Googleが推進する人工知能事業は、人間の脳に似た高度な分析コンピュータを作ることだ。たとえば、猫1000匹の顔は、人間の目では区別することが難しいが、人工知能の機械はこれを正確に分類することができる。素早く通過する車も車種、ナンバープレート、モデルだけを見て、所有者が誰であるかを判別し出す機能だ。通り過ぎる人の顔も自動的に判別することができる。

Googleで人工知能の分野をリードしている人物は有名な未来学者レイ・カーツワイルだ。彼は「2029年になると、人のような頭脳を持ったコンピュータが出てくる」と予測した。

生体インターネット:膨大な人体データ分析し病気を未然に防ぐ

Googleはこれと共に「生体ンターネット」を10年以内に世界を変えるビジネスとして推進している。モノのインターネットを超える生体インターネットは人間の体を研究して、既存の医学やゲノム研究よりも、膨大なデータを収集することだ。心臓病、がんなどの人間に致命的な病気を早期に発見し、予防しようというものだ。現在の医療技術は「治療」に中心を置いているが、生体インターネットを介して「予防」に重心を移動しようというものだ。実際、Googleは最近「ベースラインスタディ(Baseline Study)」という人体の地図製作に着手した。分子生物学者であるアンドリュー・コンラッド博士が主導しており、この分野の専門家だけで70~100人を構成するなど、事業を本格的に推進している。数千人の人体のデータを分析して病気のパターンを分析し、予防することができる方法を見つける計画だ。

Googleはまた、スイスの製薬会社ノバルティスの眼科部門であるアルコンとともに「スマートコンタクトレンズ」開発計画を発表した。このレンズを介して糖尿病患者の血糖値を測定することができる。

アスペック未来技術研究所のチャ・ウォンヨン代表は「Googleは生命についての知識を無料で消費者に提供し、関連する治療法と薬剤を作成する方法を病院、製薬会社(B2B)に売り、関連広告主を引き込むことができる」とし「世界をGoogleのプラットフォーム化するという野心的な計画だ」と評価した。
  • 毎日経済_ソン・ジェグォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-21 17:07:47




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア