韓、輸入車市場が史上最大の好況…日本車は不振



  • 31日、ソウル市江南区の新沙洞に位置した輸入車販売店の前に、待機中の輸入車両がずらりと並んでいる。 [イ・スンファン記者]


2020年の一年、コロナ19が韓半島を揺るがしたが、輸入車市場は過去最高の実績更新を目前にした。政府の個別消費税引き下げと大々的な新車ラインナップ構成、ブランド別の攻勢マーケティング戦略など「三拍子」が一体となった輸入車販売は、史上初の27万台を超えたと見られる。新年にもメルセデス・ベンツSクラス、BMW 4シリーズ、アウディR8、フォルクスワーゲンT-Roc(Tロック)など新車の出荷が大挙予告されただけに、輸入車市場の疾走は続くとみられる。

31日の韓国輸入自動車協会によると、2020年1~11月の輸入車新規登録台数は24万3440台で、前年同期比で13.4%増加した。これまでの同じ期間と比較しても最も多い販売実績だ。毎年12月には輸入車ブランド別に割引きイベントで販売量が急増していただけに、これまでの年間最大の実績(2018年の26万705台)更新はもちろん、年間27万台の販売を達成する期待感まで流れている。

国産車よりも最大で数千万ウォンも高価な輸入車が飛ぶように売れたことには、さまざまな要因が複合的に作用したと分析される。まず政府の自動車個別消費税の減免限度の廃止が高額輸入車の需要を刺激したという意見が出ている。

政府はコロナ19の拡散で萎縮した消費心理を蘇らせるために、2020年3月から個別消費税率を5%から1.5%に下方修正した。ところが7月から引き下げ幅を縮小して税率を3.5%に上方修正し、「100万ウォン」減免限度をなくした。これによって工場出荷価格または輸入価格が6700万ウォン以上の高額車種に対する個別消費税の減免はむしろ増えて、国産車に対する逆差別論議までが提起された。

主な輸入車ブランドが競争的に新車を出荷したことで消費者の選択の幅が広くなった点も、輸入車市場の人気の要因としてあげられる。一時は排出ガス違法操作論難に包まれて、国内では新車を一台も出せなかったアウディ・フォルクスワーゲングループは、傘下の4つのブランドを通じて54モデルを出荷した。輸入車業界で二強体制を構成したメルセデス・ベンツとBMWも、Eクラスと5シリーズの部分変更モデルなどをはじめ、さまざまな新車を国内に出荷した。シボレーとポルシェ、ボルボ、ランドローバーなども主力モデルを一部交代させながら、競争の隊列に合流した。

そのうえさまざまな特化プログラムと年末割引きイベントが加わって、輸入車販売店に向かう足取りがさらに増えている。フォルクスワーゲンは「ティグアン(Tiguan)」が輸入スポーツユーティリティ車(SUV)で最初に年1万台の販売を達成するやいなや、11月から2か月のあいだ最大700万ウォンの割引きイベントを開催した。特に12月にはキャデラックとジャガー・ランドローバーも本社が直接乗り出して、最大で数千万ウォンに達する割引きを打ち出し、アウディは一部のディーラーが自主的に1100万~1500万ウォンの割引きと保証期間の延長を提案した。

韓国自動車研究院のイ・ハング専任研究委員は、「世界の主要国の中で韓国だけが唯一で2020年の完成車の国内実績が増加しており、年間の販売実績(国産車・輸入車)は189万台のラインと予想される」とし、「輸入車市場の好況はけっきょく所得の二極化による現象で見るべきだが、1~10月の国内完成車販売実績を分析した結果、軽と中型車の販売は減少した一方で中・大型車種の販売は大幅に増えた」と語った。

2020年は輸入車市場の規模が大きく増えたが、ブランド別に見ると明暗が分かれた。 11月末時点で累積販売台数が最も多いブランドはメルセデス・ベンツ(6万7333台)で、2016年から5年連続で1位固守が確実視される。 BMW(5万2644台)とアウディ(2万2404台)、フォルクスワーゲン(1万4886台)などが後に続い従いながら「ドイツ3社」全盛時代が再び開かれた。

最近、安全の代名詞として再び注目されているボルボ(1万1446台)と本格的なピックアップトラック「コロラド(Chevrolet Colorado)」を出荷した米シボレー(1万1416台)、プレミアム小型車ブランドMINI(1万152台)も「販売1万台クラブ」に参加した。電気自動車の補助金独占と火災事故論難に包まれた米テスラ(1万1601台)も、「Model 3」の爆発的な人気に力づけられて、はじめて年1万台の販売を達成した。

この他にも自動車価格が1億ウォンに迫る、あるいはそれ以上のポルシェ(85.7%)とランボルギーニ(81.3%)、ベントレー(114.4%)などの高額輸入車ブランドも、直前の年度と比較して2倍近く売れて人気を実感させた。

一方、2020年末に韓国市場から公式に撤退した日産自動車をはじめとする日本車ブランドは、不買運動の影響から抜け出せなかった。トヨタとレクサスの販売実績は30%以上も急減したし、ホンダも販売量が半減して順位圏の外に押し出された。

韓国輸入自動車協会の関係者は、「コロナ19の拡散の影響にもかかわらず、2020年に国産車と一緒に輸入車販売実績も増えた」とし、「ブランド別にアウディとフォルクスワーゲンそしてシボレーの善戦が目立った」と説明した。
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  • 毎日経済_パク・ユング記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-31 20:57:45