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Kポップ各社、「アバター」で新境地を開拓


  • Kポップ各社、「アバター」で新境地を開拓

  • SMエンターの新人ガールグループ「aespa(エスパ)」のメンバーとアバター(左) [写真提供=SMエンター]


旧世代と新世代を区分するリトマス試験紙。それはまさに「アバター」だ。アバターを見て「それは映画のタイトルじゃない」と言うならば、あなたは旧世代である可能性が高い。さらにこれを超えて「何それ」と反問する場合、「旧世代の旧世代」という蔑称を避けることはできないだろう。新世代のアバターは歌手でありユーチューバーであり、親しい友人だからだ。「アバター」を活用した大衆文化コンテンツは大勢になった。大衆文化評論家のキム・ホンシク氏は「第2の自我を象徴するブケ(副キャラクタ)熱風と技術の発展が相まって、アバター産業もさらに大きくなっている」と診断した。

ポピュラー音楽と技術の結合に最も先進的なSMエンターエンターテイメントは今年、「アバター」で新世界を開拓する。女性アイドルグループ「aespa(エスパ)」の話だ。エスパのメンバーは4人であり、同時に8名だ。実際のメンバー4人に「アバター」メンバー4人がそれぞれいるからだ。李秀満(イ・スマン)SMエンター総括プロデューサーは、「エスパは現実世界と仮想世界の境界を行き来する、未来のエンターテイメントの始まり」と紹介した。

そのうえエスパが大変に出した。エスパのデビュー曲『ブラックマンバ』のミュージックビデオは去る8日、Kポップデビュー曲史上で最短期間で1億ビューを達成する記録を立てた。昨年の11月17日に公開してから52日めだ。急速な成長率を踏み台に、今年は「アバター」とさまざまなコラボレーションの舞台を見ることができるようになる見込みだ。
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  • 「ブラックピンク」ゼペットアバター。 [写真提供=YGエンター]


ユーチューバーらも「仮想世界」への接続を開始した。エンターテイメントクリエイター「チミ」(購読者91万人)と子役俳優でありクリエイターの「イチェユン」(購読者8万人)が代表的だ。この二人は最近、ネイバーが運営するキャラクター制作アプリケーション「ZEPET(ゼペット)」を利用して、仮想インフルエンザーとして昨年11月にデビューした。

CJ ENMでクリエイター育成を担当するダイヤテレビが、ネイバージェットと手を組んだ後に作り出した結果物だ。

ゼペットは代表「アタバー」プラットフォームとして通じる。全世界で約1億9000万人の加入者を保有する。海外の利用者の割合が90%を超え、10代の利用者は80%に達している。ブラックピンクなどのKポップアイドルがゼペットを介して自分たちの「アバター」を公開して、プラットフォームの人気も一緒に沸騰した。ダイヤテレビはゼペットのIP(知的財産権)を活用してYouTubeのコンテンツを制作したり、仮想インフルエンザーを育成する計画だ。

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  • サイダスが開発した仮想インフルエンザー「ROZY(ロジー)」[写真提供=サイダス]


国内初の仮想インフルエンザー(セレブ)「ROZY(ロジー)」も有名なアバターのひとつだ。サイダスが若い世代が好む顔を分析し、3D技術力で作成した。東洋的な顔と格別のプロポーションで作られた「ロジー」は、実在の人間を彷彿とさせる。グラビアや個人の日常を共有し、コメントやメッセージをやりとりして、絶えずコミュニケーションする。

最近、ソーシャルネットワークサービス(SNS)を開始して約3ヶ月ぶりに、すばやい速度で1万人に近いインスタグラムフォロワーを集めるなど、認知度が急上昇してさまざまな有名ブランドからラブコールを受けている。

海外ではすでに「アバター」が大勢として定着した。米国のバーチャルインフルエンザー「リル・ミケ;ラ」のインスタグラムフォロワーは290万人を超える。スタートアップ「ブロード」が3Dグラフィックス・人工知能などを活用して直接開発した。米国系19歳のブラジル女性をコンセプトにした「リル・ミケラ」が大衆に熱狂的な支持を受け、ブランド広告モデル1位に浮上した。フランスの代表ブランド「バルマン」も2018年から仮想モデル「Shudu(シュドゥ)」を製作し、広報に積極的に活用している。世界初のデジタルスーパーモデルだからだ。

国内で「アバター」の活動領域はますます広がっている。昨年12月29日にはスマイルゲートが開発したバーチャルクリエイター「セア(SE:A)」がリレー寄付コンサートを開いた。トトゥイッチとYouTubeの両プラットフォームで、24時間で計20万人の累積視聴者を達成した。放送中に30万件以上のチャットメッセージが登録された。一般に劣らない人気だ。

キム・ホンシク評論家は「アバターに向けた挑戦は、すでに20年前から行われたが、粗い技術力のために成功を収めることができなかった」とし、「最新技術で高品質のアバターを実現しながら、若い世代の熱狂が続いている」と分析した。
  • [カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-01-09 08:36:58




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