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韓カカオグループ、グローバルコンテンツ市場の攻略に拍車

カカオページとカカオMが合併 

  • 韓カカオグループ、グローバルコンテンツ市場の攻略に拍車

カカオグループでウェブトゥーンとウェブ小説などのコンテンツ制作を担当しているカカオページ(kakao page)はカカオM(kakao M)を吸収合併する。グローバルなコンテンツ市場を攻略しようとする金範洙(キム・ボムス)カカオ理事会議長を意志が反映されたとみられる。両社間の合併は企業公開(IPO)市場でも注目されている。身代が少なくとも5兆ウォンと見積もられたカカオページの規模がいっそう大きくなるからだ。

25日、カカオページとカカオMは理事会を開き、両社を合併することを決議した。カカオページがカカオMを吸収合併する方式で、存続会社の社名は「カカオエンターテイメント」に変わる。両社は26日の株主総会の最終承認を経て、3月に合併を終える予定だ。それぞれの代表や共同代表体制で行くのか、あるいは単独の代表体制を導入するかはまだ決まっていない。カカオページとカカオMの間の合併比率は1対1.31だ。カカオMの普通株1株当たりに、カカオページの普通株1.31株が割り当てられる。両社の企業価値は1対0.6で策定された。

カカオで年間売上高が数千億ウォン規模の子会社が合併するのは今回が初めてだ。 2019年の連結財務諸表基準で、カカオページの売上高は2570億ウォンで、営業利益は306億ウォンだった。カカオMの実績を単純に足すと、合計売上高は6100億ウォンで営業利益は500億ウォンに増える。

今回の合併は金範洙(キム・ボムス)議長の決断が含まれていることが分かった。両社間の合併を通じて、グローバルコンテンツ市場を攻略するというものだ。『スイートホーム』『イテウォンクラス』『キングダム』などの成功は、優秀な源泉コンテンツの重要性をあらためて思い起こさせた。ウェブ小説とウェブトゥーンで出発したコンテンツが、国内外で人気を集める事例が頻繁になったからだ。成功したドラマと映画は音楽やステージなどの形で再現されることもある。最近、ネイバーが6億ドル(約6600億ウォン)を投じて「ワットパッド(Wattpad)」を買収したことも同じ脈絡だ。

カカオはカカオエンターテイメントを「グローバルエンターテイメント企業」に跳躍させることを目標としている。豊富な知識財産権(IP)と強固なプラットフォームを一か所に集中させて、シナジー効果の創出を模索するというものだ。

来る3月に発足するカカオエンターテイメントはIPだけでなく、アーティストと音楽やドラマ、映画、公演企画、制作会社まで、関連産業のバリューチェーンをすべて備えている。両社はさまざまなコンテンツを制作する、50以上の関連会社と関係を結んでいる。カカオページは関連会社・子会社16社をはじめ、8500件に達するIPもある。カカオMは7社の俳優マネジメント会社と7つの音楽レーベルをはじめ、公演・ドラマ・映画制作会社も持っている。特に「モバイルコンテンツ」を打ち出したカカオTV(kakaoTV)は、既存の枠組みから抜け出して新しいジャンルを切り開いていると評価される。

両社の合併推進はモバイル環境に対応するための次元としても見られる。 グーグル(Google)は来年10月から、アプリケーションマーケット「プレイストア」で配布されているすべてのアプリで、自社コンテンツの決済通行税(アプリ内課金システム)の使用を義務化することにした。カカオページは、決済されるウェブトゥーン・ウェブ小説取引のうちの約30%をグーグルに手数料として支払わなければならず、収益への打撃は避けられない。

投資銀行(IB)業界では、カカオエンターテイメントは早ければ来年に上場に乗り出すと見ている。年内にカカオペイとカカオバンクが順次IPOを準備しており、その次の順序になる可能性が大きい。合併前のカカオページの予想身代は5兆ウォンほどに見込まれている。

ある市場関係者は、「カカオは両社の合併法人を企業価値10兆ウォン以上の総合コンテンツ企業に育てようとするだろう」とし、「カカオペイやカカオバンクとは異なり、すでにかなりのレベルの営業黒字を出してうることから翌年のビッグディールとして注目されるだろう」と語った。
  • 毎日経済_オ・デソク記者/カン・ウソク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-01-25 17:34:47




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