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KAIST「100億ドル価値のスタートアップ10ヶ所育成」


  • KAIST「100億ドル価値のスタートアップ10ヶ所育成」

  • 去る3日、カイストのチョン・グンモ カンファレンスホールで開かれた「世界の大学総長サミット」で、カイストのシン・ソンチョル総長(先頭)がマサチューセッツ工科大(MIT)のラファエル・ライフ学長(左から)、東京工業大学の益一哉総長、ノースウェスタン大学のモートン・シャピロ総長が対談をしている。 [写真=カイストのユーチューブからキャプチャ]


「国内だけでなく全人類の繁栄のための科学技術の革新をリードする大学になるために、教育と研究、技術の商用化、国際化の5つの未来戦略分野で技術革新を重ねたい。これによって企業価値が10億ドル規模のスタートアップ10ヶ所を育てたい」。

3日、カイスト(KAIST)の大田本院学術文化館チョン・グンモ カンファレンスホールで開かれた「開校50周年記念世界の大学総長サミット」で、シン・ソンチョル総長はこのような内容を盛り込んだカイストの戦略的革新計画を発表した。

シン総長は「KAISTフラッグシップ研究プロジェクト」事業として、バイオメディカルとエネルギー環境、宇宙、防衛、第4次産業などの5つの研究分野を指定し、総額のみを割り当てるブロックファンディングを通じて世界最高の研究成果を創出すると発表した。

技術の商業化を追求する企業家的大学になるという青写真も示した。講義室と研究室は企業が経験する現場の問題を解決できる研究テーマを扱い、研究開発の結果はすぐさま商用化につながる「3重らせん革新」を通じて、創業と技術の商業化および産学協力をさらに促進するという構想だ。

ケニア・韓国科学技術院設立のような国際化プロジェクトにも言及した。シン総長は「ケニア初の韓国大学でターンキーベースのコンサルティングを提供し、すばやい近代化を成し遂げるための高度に熟練した人材を養成する、科学技術中心の大学を建設するつもり」だとし、「50年前に米国の援助計画で設立されたカイストが、いまや海外の大学に援助するグローバルコミュニティに貢献している」と述べた。

このような人材養成と技術の商用化・国際化を通じて、カイストは「10-10-10ドリーム」を達成する計画だ。世界的に学術の評判がありながら独創的な成果を出した教授10人を輩出して、100億ドル規模の企業価値を持ったデカコンスタートアップ企業10社を育成し、ケニア・韓国科学技術院を含めて世界10か所にKAISTを設立するというわけだ。

一方でこの日、シン総長はマサチューセッツ工科大学(MIT)のラファエル・ライフ総長、東京工業大学の益一哉総長、ノースウェスタン大学のモートン・シャピロ総長とともにオンラインフォーラムで、コロナ19によって変化した環境での大学の役割について熱い討論を繰り広げた。特にコロナ19ワクチンの開発と普及の事例を通じて、大学内の基礎学問の重要性、社会的合意の導出とリーダーシップの実現というテーマを議論した。

ライフ総長は「コロナ19 mRNAワクチンは、ある日突然落ちたのではなくMIT研究センターでシャープ教授が1970年から研究してきたテーマで基礎科学の重要性を喚起してくれる」とし「ワクチン拒否現象の前で、学際的な努力でワクチン接種率を高める方法を見いだすことができるだろう」と述べた。
  • 毎日経済_キム・ジェリム記者/ムン・グァンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-02-03 21:22:29




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