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「アザール」の韓ハイパーコネクト、米マッチグループが買収


  • 「アザール」の韓ハイパーコネクト、米マッチグループが買収

「10転び11起き」

やってみたことのない商売は無かった。キムバプ(のり巻き)商売から衣料品店、検索エンジン会社まで10回も創業して挑戦したが苦杯を飲んだ。創業と廃業を繰り返した末に、11回めの会社が2兆ウォンのジャックポットを決めた。韓国を代表するスタートアップ「ハイパーコネクト(Hyperconnect)」(アン・サンイル代表、写真)の話だ。

ハイパーコネクトは10日、米ナスダック上場企業のマッチグループ(Match Group)がハイパーコネクトの株式100%を17億2500万ドル(約1兆9330億ウォン)で買収することで合意したと発表した。マッチグループは世界最大の出会い系アプリ「Tinder(ティンダー)」をはじめ、40あまりのソーシャルアプリをサービスしている企業だ。北米とヨーロッパや日本などで各種のサービスを行っているが、時価総額だけで47兆ウォンに達する。

「小さなスタートアップも革新的な技術があれば、グローバルでのビジネスチャンスを作ることができるということを、ハイパーコネクトが証明した」と明らかにしたアン・サンイル代表の、創業の旅は苦難の連続だった。2002年に情報技術(IT)ソリューションプロバイダに投資したが大きな損失を見て、レストランのアルバイトで切歯腐心した後、2007年に「レヴィサーチ」というインターネット検索プロバイダを立ち上げた。個々人の評判を集めて数値で表示する技術で投資まで受けたが、2008年の世界金融危機のときに8億ウォン台の借金を残したまま敗れた。

しかし、あきらめなかった。オンラインコミュニティ企業と写真スタジオなど、続々と会社を組織しながら機会を模索して、大学の同期だったチョン・ガンシク前理事、兵役特例会社の同期であるヨン・ヒョンテク取締役と2014年に意気投合し、ビデオと人工知能(AI)ベースの映像技術企業ハイパーコネクトを設立した。この会社が作った動画メッセンジャーアプリ「アザール(Azar)」は全世界230カ国で19の言語で1億人以上が使用している。

今回の買収契約は2019年末にドイツ系のデリバリーヒーロー(DH)が「ペダレミンゾク(配達の民族)」(優雅な兄弟)を4兆7500億ウォン(40億ドル規模)で買収した後、国内のインターネット企業のうちでは2番目に大きい規模の買収・合併( M&A)だ。特に国内スタートアップとして始まった同社は、サービス利用者の99%を海外利用者で集め、映像技術の高度化で創業5年めで1700億ウォンに近い売り上げを記録した。
  • 毎日経済 ホン・ソンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-02-10 23:57:24




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