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「世界バッテリー戦争」激化…中国・日本も先を争って投資


世界的に電気自動車用バッテリーの覇権争いはますます激化する様相だ。「コロナ19」以後、各国の政府は景気浮揚策の一環として「グリーン・ニューディール」基調を強化し、電気自動車の需要拡大政策に拍車をかけている。電気自動車市場が急速に大きくなるやいなや、核心部品である電気自動車用バッテリーの不足現象が容易には解消されない。このためか、全世界のバッテリー企業はいっせいに大規模な投資を発表し、本格的な「生産能力競争」に突入した。市場支配力を高めるための競争が激しく繰り広げられているわけだ。

LGエネルギーソリューション(LG Energy Solution)は国内の「Kバッテリー」3社(LGエネルギーソリューション、サムスンSDI、SKイノベーション)のなかで不動の1位だ。市場調査会社のSNEリサーチによると、昨年の世界の電気自動車搭載バッテリーの使用量の順位は、中CATL(34.3GWh)が1位を占めたなかでLGエネルギーソリューション(33.5GWh)がわずか0.8GWhの差で2位に上がった。

LGエネルギーソリューションは昨年上半期(1~6月)に世界市場シェア24.6%で1位を記録している。昨年の第1四半期は四半期ベースで史上初の世界1位に上がったし、続いて上半期の累積でも初の1位を占めた。しかし中国のCATLの猛追で、下半期に再び1位の座を奪われたものだ。

■ 中CATL、11兆の投資断行

CATLは最近、11兆ウォン規模の投資を断行した。 CATLは今年2月初めに290億元(約5兆ウォン)を投資して四川省と広東省、そして福建省に生産法人を3つ建設すると明らかにした。先立って昨年12月には福建省の寧徳市、江蘇省の溧陽市、四川省宜賓市の生産設備に390億元(約6兆6400億ウォン)を投資すると発表した。 CATLは独テューリンゲン州のエアフルト市に初の海外製造工場を建設中だ。

■ 日パナソニック、米国の生産ライン拡大

LGを追いかけている日本のパナソニック(3位)は、米国の電気自動車メーカーテスラとの「蜜月」関係が深まっている。米国はテスラのシェアがはるかに高く、テスラは円筒形バッテリーの最大の顧客だ。パナソニックはテスラ電気自動車に搭載する次世代電池「4680」を開発することが伝えられた。パナソニックとテスラは、米国ネバダ州に設立したバッテリー工場「ギガファクトリーネバダ」に試作品の生産ラインを構築している。

欧州の追撃も侮れない。スウェーデンのノースボルトは昨年、500人を新規採用して投資誘致や生産計画を完了し、今年の末からスウェーデンのシェレフテオ工場でバッテリーの量産に入る。
  • 毎日経済 | イ・ユンジェ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-12 17:28:19




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