トップ > コラム > FOCUS > 消費者と企業のコラボレーション、「クリシューマー」時代開幕

消費者と企業のコラボレーション、「クリシューマー」時代開幕


  • 消費者と企業のコラボレーション、「クリシューマー」時代開幕
創造経済の時代、真の創造の主体は誰なのか?

過去に消費者は単に製品を消費する主体に過ぎなかった。企業も商品を作って販売するメーカーや販売業者に過ぎなかった。しかし、今は事情が変わった。賢い消費者は既存の商品を自分に合わせて変更したり、新たに創造して使う、いわゆる「クリシューマー(cresumer)」が登場し、新たな市場の主体として急浮上しているからだ。クリシューマーは創造を意味する「クリエイティブ(creative)」と消費者を意味する「コンシューマー(consumer)」を組み合わせて作られた新造語だ。

クリシューマーは企業が販売する製品をそのまま買って使うことから一歩進んで、自分だけの個性と創意力を込めて、新しい価値を生み出す消費者である。従って、製品を作成するときに考えつくことのできなかったアイデアを提案して企業に新しい機会を提供することもある。もちろん過去にも、企業は消費者を活用するマーケティングを通して新製品の開発に反映していた。

しかし、今はその範囲がさらに広がって、積極的に消費者に手を差し伸べている状況である。これは、消費者の影響がそれだけ大きくなったからでもあり、速い変化の速度についていくために集団的知性の力を借りようとする企業の戦略のためでもある。

最近「大韓民国アイデア製品開発プラットフォーム」として各種メディアに紹介されて有名になった「メイク(www.maque.co.kr)」というサイトがある。今年2月に初めてオープンしたメイクは、「ボックスタップ(boxtap)」という製品を発売して6か月にして売上高4億ウォンを達成した。

メイクはクリシューマーを活用して新製品の開発とマーケティングを成功させた代表的な事例といえる。メイクプラットフォームを運営しているメイクコリアのイ・ヒョンミン代表は「スマートフォンを利用してSNS、ブログ、YouTubeなどを介して自分の考えを簡単に広める最近の消費者の影響力はますます大きくなっている状況だ」とし「この消費者の影響力と集団的知性を利用して、革新的な新製品を開発し続け、株主に利益を分け与えるようにアイディアの提供者に収益を共有して一緒に成長していくことが、メイクが進むべき方向である」と強調した。

これからの企業は、クリシューマーを捕まえれば、新たな機会を得ることができる。しかし、クリシューマーを捕まえることができないならば危機に直面することになるだろう。今や、企業は自分の考えを積極的に公開するクリシューマーを新製品開発チームや新しいマーケティングチームとして考えなければならない。

そして新製品を開発して販売している過程で、彼らを積極的に参加させなければならない。今後、企業の将来はクリシューマーの手にかかっているといっても過言ではない。
  • 毎経ドットコム | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-18 16:06:31




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア