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漢江(ハンガン)でダブルチーズ辛ラーメンを食べる 真冬の韓国ソウルで「とろ~り激ウマ」


ソウルの地下鉄9号線に乗って、真冬の漢江(ハンガン)でインスタントラーメンを食べてきた。なぜわざわざ漢江まで行ってインスタントラーメンを食べてきたのかというと、漢江沿いにあるコンビニには袋麺を自動で煮てくれる機械があり、その機械が作ってくれたラーメンを冷たい風の吹く漢江で食べると格別に美味しいと聞いたからだ。カップ麺ではなく、インスタントの袋麺を、ぴったりの火加減で自動で調理してくれるというのだ。


凍てつく漢江公園に



ソウルの新盤浦駅(シンバンポえき)から歩いて5分、盤浦(パンポ)漢江公園に到着した(9号線は急行が運行されている。新盤浦駅で降りるためには各駅停車の普通列車に乗らなくてはいけないので注意してほしい)。

平日だからか、今朝まで降っていた雪のせいか、昨日まで続いた寒波のためか市民の姿はまばらで、ゴーグルにハンドルカバーまで完璧に防寒対策をした自転車乗りや犬の散歩をしている近所の住民の姿がときおり見えるだけだった。

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最近はソウルも気候変動の影響を受けたのか寒さが以前より厳しくなく、漢江が凍ることも少なくなった。それでも川岸に近いところは氷が張っていて、その上に今朝まで降っていた雪が少し残っていた。曇ってはいたが空気の状態は悪くなく、川の向こう岸には南山タワーが見えた。


ラーメンを買うためにコンビニへ



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公園内にはコンビニが2か所ある。GS25とミニストップだ。どちらにもラーメンを自動で作ってくれる機械は置いてあるが、GS25はラーメンの容器が紙製で、ミニストップは容器がアルミ製だ。せっかく寒い冬に食べるのだから、鍋焼きうどんのような雰囲気を味わいたくてアルミの容器で食べられるミニストップに向かった。まだ食べてもいないのにアルミから染み出る(?)独特の味が微かに口の中に広がった。

ミニストップに入ると、日本でもおなじみの辛ラーメンからノグリまで、ずらりとインスタントラーメンの袋麺が並んでいた。熱いスープが美味しい普通のラーメンの他にも、スープのない焼きそばのようなスタイルのチャパゲッティも並んでいる。このチャパゲッティとノグリを合わせると『パラサイト 半地下の家族』に登場したチャパグリになる。


好みのラーメンとトッピングを選ぶ



袋麺の価格は3000ウォン(約300円)から3500ウォンと、マートや街中にある普通のコンビニよりもだいぶ高い。アルミの容器や調理機械の使用料も含まれているのだろう。漢江沿いという場所も関係していそうだ。どれを食べるか悩んだが、チーズをトッピングするつもりだったので一番オーソドックスな辛ラーメンをチョイスした。辛いスープもチーズを入れることによりマイルドになるはずだ。

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別のコーナーにはキムチやトッピング用のチーズが販売されていた。韓国ではコンビニでラーメンを食べるとき小分けされているキムチを一緒に食べることが多い。そのほかにもコンビニおにぎり(韓国では三角キムパプと呼ばれている)やお弁当、ソーセージ、燻製卵や温泉卵がインスタントラーメンのお供として販売されていた。トッピング用のチーズとしてチェダーチーズのスライスチーズ(2000ウォン)とピザ用チーズ(1000ウォン)を購入することにした。

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カウンターに生卵も売っていた。せっかく煮て食べるラーメンなのだから生卵も入れることにする。ラーメンを購入するとアルミの鍋と割りばしを店員さんが渡してくれ、「卵は残り時間が1分になってから入れて、容器に焦げ付かないようにかき回してください」と説明してくれた。


ラーメンの自動調理器に煮てもらう



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お店の一角にはインスタントラーメンを煮る機械が設置されていた。屋外にもこの機械があったが、平日には室内にある機械のみ稼働しているようだ。奥に見えるのは給湯器。カップ麺を購入した人のためのものだろう。漢江沿いのコンビニにはこのインスタントラーメンの自動調理器がほとんど備え付けてあるという。

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アルミの容器に麺とスープを入れて指定の場所に置きスタートボタンを押すと、給水口からお湯が出てきて調理が始まった。基本は3分20秒。お湯を追加するボタンと時間を追加するボタンがあり、ボタンの上には残り時間と調理温度が表示される。

店員さんに言われた通り、残り1分のところで卵を割り入れ、割り箸で少しかき回した後にスライスのチェダーチーズをのせた。

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調理が終わった後、欲張ってチェダーチーズの上にさらにピザ用のモッツァレラチーズをのせた。ダブルチーズ辛ラーメンだ。写真ではモッツァレラチーズが溶けていないが、少し熱いスープに浸すだけですぐにチーズがとろりと溶けた。


濃厚なダブルチーズ辛ラーメンを味わう



割りばしで麺をすくい上げると、上にのっているチーズが麺にからまって一緒についてくる。満を持して漢江ラーメンを一口。スープの旨味とちょうどよく調理された麺の歯ごたえ、濃厚なチーズの組み合わせがなんとも言えないハーモニーを奏で、頭のてっぺんまで幸福感でいっぱいになった。辛ラーメンだけでももちろん美味しいが、卵とチーズを加えたことにより食べ応えが増し、噛みしめるたびにチーズの旨味が口いっぱいに広がった。

屋外のテーブル席で食べたため、目の前にハトやスズメが交互に降り立ってきては食べこぼしを狙っていたが、彼らの視線もラーメンの美味しさの前では感じられなくなるほどだった。漢江の冷たい風と熱々のラーメンのギャップが、こんなに美味しいなんて。次回にはどんな組み合わせのラーメンをあの機械に作ってもらおうか、想像するだけでも楽しみだ。

※記事の内容に関するお問い合わせは help@o2cni.com まで
  • もっと! コリア コンテンツ部
  • 入力 2021-12-30 15:50:00




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