解説 | ハングル:득템력 ハングル発音:ドゥクテムリョク 意味:お金を出しても手に入らない珍しい商品を買う能力 解説: 得(ドゥク、득)+ item(アイテム)+ 力(ヒム、힘)の合成語。お金を出しても手に入らない珍しい商品を買う能力。企業は限定版マーケティングでドゥクテムリョクを誇示する消費者を誘惑する。 韓国で最も人気があるウィンタースポーツは女子バレーボールだ。新型コロナウイルスで、ただでさえ大きくないジムも観衆を半分しか受け入れていないというのが実情だろう。このような状況なので高い人気にもかかわらず体育館で応援するファンは2000人にも満たない。 今年初めに開かれた現代(ヒョンデ)建設と道路公社は1、2位間のビッグマッチだった。早くもチケットが締め切られ直観を望むファンはやきもきした。ニュースを見たら遠征チームの監督の家族も結局チケットを手に入れられず競技場に行こうとした願いが挫折してしまったそうだ。 「お父さんは監督なのにチケットも手に入れられない」 ドゥクテムリョクとはこういうものだ。自分が欲しい物やサービスが買えない時、それを手に入れる能力。余談だが、一時、有名女優の動画が流出したという噂が流れた時は、それを手に入れるのがドゥクテムリョクの尺度でもあった。 営業社員はドゥクテムリョクを高めるためにあらゆるコネを動員する。ドゥクテムリョクが実績と直結するから。 ドゥクテムリョクの高い人が周りから待遇されるのは昔も今も同じだ。買うのが難しい物、噂だけが広がると職場の上司、取引先の社員、友達はドゥクテムリョクの高い友達の顔色ばかり伺う。 お金があっても買えない品物を買う秘訣があるだろうか? 『トレンドコリア2022』は壬寅年の10大トレンドの1つに「ドゥクテムリョク」を挙げながら、ドゥクテムリョクを高める3つの戦略を提示する。 1つ目はラインナップ。短くは明け方から長くは数日間、列に並ぶようにということだ。並ぶのが嫌なら人脈を築くべきだ。 2つ目は運に任せることだが、運を上げる方法がまったくないわけではない。限定版の商品を抽選で販売すると当選確率を上げるために複数のIDで応募する。3つ目は切実さだ。つまり上の2つの方法も切実さから始まった戦略だ。とても切実なら製品販売を担当するスタッフを味方につけることもできるだろう。 |