解説 | ハングル:계모임 ハングル発音:ケ / ケモイム 解説: ケは、韓国で伝統的に伝えられている協同組織だ。組合の原始的な形として見られている。農業に基盤を置いた昔には、相互扶助の性格が濃厚だった。ほとんど引越しをしない農村では、お互いに仕事を手伝ってあげたから、村全体がケとみても相違なかった。現在も農村には昔の性格を持ったチョンゲ(宗契)、トンゲ(洞契)、サンリムゲ(山林契)などが存在する。 大都市ではどうだろうか。大都市のケは、お金をやり取りする信用組合と似ている。以前は、普通の人たちが銀行から融資を受けることが非常に大変だったので、韓国の主婦は1~2個ほどのケに入っていた。いわば銀行に普通預金口座通帳を作って定期積金するように、ケの集まりに参加したと見てもいい。今も銀行の敷居が高いと感じる庶民がケモイムを持つ。 お金が急に必要な人は、最初に受けとり、金利を得ようとする人は、後で受けると見たらいい。周囲に信頼できるケジュ(契主)がいる場合、銀行長を友達にしたと見ることもできる。急にお金が必要な時にケモイムで1番最初にお金を受け取ることができるからだ。 たまに友人同士、本当に純粋な心で海外旅行に行ったり、高級バッグを買うためのケを組織する場合もある。 ケモイムはケジュ(契主)の能力に依存している。ケウォン(契員)を集める事からケが壊れないように維持する事まで、すべてケジュが主導する。お金を取引するケモイムはケウォンの数が不足した場合、ケジュが三、四人の分を負担することもある。例を挙げると、12人が必要な系の集まりで、肝心のケウォンが9人であれば、ケジュが一人で三人分を担当する方式だ。 能力の大きいケジュが逃げたらどうなるか。被害を受ける人は信じられないほど多くなる。ケジュの能力が大きいほど、ケモイムの破局後遺症は激しい。 |