解説 | ハングル発音:ウォンジョンチュルサン / ウォンサンモ 意味:遠征出産 / 遠産母 解説:出産を控えて海外に行って子供を産む行為だ。属地主義の原則に基づいて生まれた子供に国籍を付与する国に行って子供を産むことを意味し、ほとんどの親が米国を好むが、最近はグアム、ニュージーランド、オーストラリアへと対象国が拡大している。 ウォンサンモ(遠産母)は、ウォンサン(遠征)とチュルサン(出産)、モ(母親)を合わせた言葉だ。 富裕層や上流層を中心に行われてきたが、海外旅行自由化の波に乗って、中間層まで急激に拡大された状態だ。外国人でも米国で生まれた子供は市民権を得ることができるという点を利用して、わざわざアメリカまで行って子供を産もうとする。 主に男子の兵役忌避手段として悪用され、韓国で社会問題として扱われている状態だ。このため、韓国の国籍法には、兵役忌避の意図から遠征出産を行い、先天的に複数の国籍を取得したという疑惑が少しでもある場合は、複数の国籍の取得を原則許さないという文章を明示してある状態だ。 遠征出産を案内する業者は無数にあるが、米国に遠征して子供を生むことに成功するには、お金と時間に余裕のある上流階級でなければ事実上不可能だ。 米国で生まれた赤ちゃんに、正常なアメリカの市民権を授けるには、滞在するホテルや病院住所とは異なる、一般的な居住地の住所が必要で、生まれた赤ちゃんの米国パスポートの発給にも時間がかかるため、90日間のビザなし短期滞在でこのプロセスを順調に進めることが非常に難しいからだ。 |