解説 | ハングル:야타족 ハングル発音:ヤタジョク 解説:ひとしきりめかしこんだ若い女性が通りすがる。歩く姿がどこか特別に行くところがあるように見えないようだ。店舗のショーウィンドウにかかったお洒落なドレスを見ているかと思えば、意味のない視線をあちこちに向ける。 その時、粋なスポーツカーが彼女の前で止まる。 「ヤ、タ!(おい、乗れよ)」 女性はハンドルを掴んでいる青年を凝視し、やがて何も言わずに車に乗り込む。轟音を出しながらスポーツカーは都心から出て行く。 オレンジ族(※)のうち、持っている富をもっと見せようとする種族、お金を武器にして気に入った女性を誘惑しようとする若者にヤタ族いう名称がついた。 彼らは遊興街を徘徊するかわりに高級車に乗り、きれな女性を見ると躊躇なく車を止めて誘惑した。 どれだけ素晴らしいスポーツカーでも「タ!(乗れよ)」の一言で同乗する女性がいるのだろうか?ほとんどは「おかしい人」といって無視したりやじを飛ばしたりするだろう。しかしどうだろうか。彼女たちの中には好奇心半分、「お金のある男と付き合ってみよう」という欲が半分でついていく女性もいるようだ。悪い男に好意を持つ女性のように、まれにそういう女性がいたため、ヤタ族が一時はびこっていた。 とはいえ、最近でも江南の遊興街には夜遅く酒を飲んでふらつく女性を誘惑するヤタ族がいるという。 (※)オレンジ族とは・・・もっと単語帳の「オレンジ族」に説明あり |