解説 | ハングル:낑깡족 ハングル発音:キンカンジョク 解説:キンカンをご存じだろうか?日本語で金柑といい、オレンジとは異なりもう少し小さくて見栄えがなく、味も若干異なる。 キンカンと似ているみかんは済州島で早くから生産されていた。済州の農民たちはみかん農業で稼ぎ、そのお金で子どもをソウルの大学に送った。外車や大きくて見栄えの良い高級車ではなくとも90年代初めに自分の車があるというのは若者の間では相当な自慢だった。そんな中、小さな小型車に乗ってオレンジ族(※)を真似る若者がいた。まさに彼らがキンカン族だ。 どこかやや生半可に見えるようだ。そのためキンカン族はヤタ族のように「ヤ、タ。(おい、乗れよ)」とは言わない。「どこ行くんですか?乗っていきませんか?」という風に女性に接近するという。彼らもオレンジジュースを飲むには飲んだが、高い服も着れず車も古い中古車や小型車なので、どれだけ威張っても江南のオレンジ族には及ばない。 それもそのはず、彼らが主に現れる地域が江南でなくソウルのはずれであったり地方都市なので比べようがない。 おそらく彼らはキンカン族という呼び名を嫌っていただろう。人々がそのような呼び名をつけたのが、オレンジ族を真似ているとの嘲笑からつけられたからだ。 やや悔しくはあるだろう。それなりにベストを尽くして女性を誘惑し雄の本能に忠実であるだけなのに嘲弄されるのだから。 (※)オレンジ族とは・・・もっと単語帳の「オレンジ族」に説明あり |