解説 | ハングル:단짠느매 ハングル発音:タンチャンヌメ 意味:甘いものを食べると塩辛いものが食べたくなり、脂っこいものを食べた後には辛いものが食べたくなること 解説:甘い(달다)、塩辛い(짜다)、脂っこく(느끼하다)、辛い(맵다)。この四種類の味の最初の文字を集めた造語。 タンチャンダンチャン(단짠단짠)の延長線にある味の調和だ。刺激のない脂っこいものを食べた後には自然と辛いものに手が行って、辛いものを食べるとまろやかで脂っこいものに惹かれる。 タンチャンヌメは味を越えて人生の法則と呼ばれているが、素直には納得しがたい。苦い味が抜けているからだろうか。 ソウルのある高校で人生はどんな味か学生に質問してみた。その中から興味深い答えをいくつか紹介する。 「(私の人生は、以下省略)みかん味。甘いけど歯磨きをするだけでとても苦くなるから」 「ごま油。つるつるとうまく滑って行く」 「中国皇室の最高級珍味だ。まだその味を知らないから」 「ご飯の味。毎日食べるご飯のように平凡だから」 「水の味。基本ではあるが、何の味も感じることができない、よくわからないからだ」 「牛乳の味。未来が白くかすんでいるから」 「タマネギの味だ。涙が出るから」 「酒の味。後の事は私も知らないから」 「ビビンバの味だ。あまりにも混ざってしまった」 タンチャンヌメを混ぜると、ビビンバ味になるかもしれない。あなたの人生はどんな味だろうか。もしかして、苦いエスプレッソ一杯が思い浮かばないだろうか。 |