記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
ビューティー > スキンケア

今や「化粧を知る男」=「ファセク男」時代が到来

    最近の大衆文化コードを論じる際に必ず登場する「○セク男」シリーズに新しいキーワードが追加された。これまでの「脳セク男(脳がセクシーな男)」、「ヨセク男(料理するセクシーな男)」の後に続く「ファセク男(化粧を知るセクシーな男)」がそれだ。単純なスキンケアを超えて、女性たちの専有物扱いを受けてきたメイクアップまで積極的に手を伸ばすほどに化粧技術の習得に余念の無い男性たちを指す言葉だ。

    「ファセク男」はきれいな肌、魅力的な印象など「顔の輝き」が男性美を左右する核心要素として頭角したことを如実に見せるキーワードだ。残念ながらそんな「最新の物差し」を突きつけたとき、毎日経済3年目ムン・ホヒョン記者(30)が受ける点数はFが最大値だ。

    頭の中で化粧品のイメージは小学生の頃に父親についていった銭湯にあった「おじさん用スキンローション」が全て。歳月を経るほどに浅黒くなる肌を誰かが摘めば「どうせ捨てる顔、今何かを望んでみても変わりはしません」と叫んだ。

    そうやって過ごして来た記者が今月、ソウル中区清渓川路のアモーレパシフィック本社17階に位置するメイクアップ撮影現場を訪れた。とても不慣れな空間が呼び起こす「メンタル崩壊」を押さえつけ、メイクアップアーティストの案内を受けて化粧品が並んだ化粧台の前に座った。

    「昔は男性が化粧することが特異に映りましたが、最近では年齢に関係なく基本的なグルーミングは誰もが兼ね備えている傾向に変わっています。例えばみんな英語の実力のある今となっては英語ができなければ『マイナス』要素扱いを受けますが、以前には英語がうまいことが『プラス』扱いされていた時代があったじゃないですか?」化粧道具で記者の顔を叩いていたコ・ヨンウン アモーレパシフィックプレミアムメイクアップチームアシストは「男性の方々のほとんどがどうして化粧をするのか、するとすればどんな順序でするべきかを分からず怖がりますが、少しだけ知ればシンプルだと感じるようになる」とし「深く入りこむことなく『基本』にだけ忠実なだけでも周辺の反応が変わり、洗練された雰囲気を漂わせる」と強調した。

    「化粧全体をスキンケアとメイクアップに分けたとき、スキンケアの4ステップはスキン→ローション→エッセンス→クリームの順に整理できます。目元の皺に敏感な方であればここにアイクリーム程度を追加すればいいでしょう」

    スキンケア1段階で肌の水分を確保するために「LANEIGE HOMMEアクティブウォータートナー」スキンを塗った。昔々の「おじさんスキン」とは違う、拒否感のない柔らかな香りと爽やかな感触だ。「以前のおじさんスキンには髭剃りの傷を消毒しようとアルコール成分が多く含まれていましたが、最近では髭剃りの刃そのものがとても良くなり、男性たちも肌の乾燥を感じるようになったためマイルドなトナーがたくさん出ています」

    「私はアーティストなので本能的にコットンを使っていますが、実際は手に2、3滴落として使用すれば大丈夫です。実際に髭の多い方であれば髭にコットンがひっかかるのでコットンは使わないほうが良いでしょう」化粧台の横でコ・ヨンウンアーティストを補助していたチョン・ホソク アモーレパシフィックプレミアムメイクアップチームアシストの強調事項だ。それでも肌に有害な刺激を防ぐのであれば銭湯でよく目撃される「頬を叩く」風の塗り方を避け、やさしく塗った後に手のひらでそっと押さえつけたり肌をとんとんと叩くことが良いという説明が付け加えられた。

    ローション段階では「LANEIGE HOMMEアクティブウォーターバランシングエマルジョン」を使用した。エマルジョンは肌に油分膜を作り水分が飛ばないようにし、肌が長時間潤うよう助けてくれる機能を果たす。コアーティストは「男性の方々のほとんどが『ベタベタする』という理由でスキンまで塗ってローションを飛び越えますが、そうすると後々にローションを塗ったときよりも逆に肌の油分が増える」とし「エマルジョンなどで水分を維持してやれば肌が『安全だ』と感じて油分をあまり出さないが、そんな膜がなければ肌が自分を守ろうという目的から皮脂・脂をより排出するため」だと説明した。肌に油分が多い人であるほど逆にローションを塗ることに忠実でなければならないという忠告だ。

    次のエッセンスは自身が特に気を遣う肌の弱点を「スペシャルケア」することに活用される。30代を迎えた記者にとっては急激な肌の老化が憂慮されるという理由から弾力維持に強みのある「IOPE MENトリプルリフトセラム」を推薦した。肌の老化、毛穴、赤みなど各自の肌の悩みに特化している製品を選べば良いという。

    これまでの過程が肌を消毒し薬を塗るものだったとすれば、最後の段階となるクリームはこれを最後に覆う過程と理解すれば良い。「LANEIGE HOMMEアクティブウォータークリーム」を塗って肌を触ってみると、これまで決して感じることができなかった「もっちり感」が伝わった。「最初からスキンケア段階をすべて行えと言えばほとんどの男性たちが怖がり、やりもしなかった場合が多いです。けれど初めて使ってみた方々は無難にスキン、ローションだけで始めれば大丈夫です。スキンケアというものは中毒性があり、一段階に慣れれば自動で次の段階に移るようになっています。誰でもそうやってファセク男となるんです」

    本格的なメイクアップを始める前、「最終結果物」にコクを加えるためにヘアメイクアップに取り掛かった。「ワックスを塗るときには『グーチョキパー』を考えればいいでしょう。手のひら『パー』で髪を振って根までワックスを塗ってやり、『グー』を握って形を掴んだ後に『チョキ』で髪の毛を部分部分ねじってあげると考えます」ヘアメイク専門家のイ・ジョンヨプamosプロフェッショナルamos教育チーム担当の説明だ。

    「髪を手入れするときには根元を掴まないといけない。そうしなければどれだけたくさん製品を塗っても時間が過ぎるとだらけてしまう」、「ワックスは後ろから付け初めて前に持ってくる。前から塗れば前髪だけがベタつくだけでなく、ボリュームが生かせない」。これまで髪を何度となく触っていてもまったく知らなかった貴重なアドバイスが溢れた。たった10数分間の専門家の手ほどきでこれまでまったく経験したことのない最高レベルのヘアスタイルが記者の頭に「装着」された。



    ようやく本格的なメイクアップに入る時間。まずサンケア用途として「オデッセイブルーエナジーダブルエフェクト」BBクリームと「IOPE MEエアクッション」を塗った。「肌があまり良くないのでメイクアップ効果が必要だと思う方はカラーのある製品を、ただ一般的なサンケアだけを行いたい方はカラーのないローションのような形態のものを選べば良いでしょう」コアーティストは日常生活で日差しにより受ける肌ダメージが想像以上に大きいとし、サンケアをスポーツ活動に出かけるときにのみ限定することは間違いだと強調した。

    製品を肌に塗るや「明らかに目立つ」カラーで内心どきっとした記者。しかし手で少し伸ばすとクリームが伸びて広がり自然なカバー感が滲み出た。チョンアーティストは「カラーのあるタイプを初めて使うとき、カラーがとても強いという思いにためらいますが、男性用はまず広げれば半透明でほのかな雰囲気の出る製品がほとんどなので心配しなくても大丈夫」とし「ただ、クリームを塗るときに方向を肌のきめに沿って塗ってやることがポイント」だと話した。

    ここからさらに進めばパウダー、シェーディング、アイブローなどを追加することになる。パウダーはBBクリームなどが油分に浮かず、少しでも長く維持できるようにする役割を果たす。シェーディングは単語そのままに顔に陰影(shade)を入れる化粧品で、顎のラインを生かすなど「顔の形矯正」の目的に使われる。眉毛を描くときに使うアイブローは一見すれば小さな物に見えるが、顔にとって意外と相当な比重を持つ眉毛の「格好」を生かしてくれる。記者は「マモンドコットンベールパウダー」、「ARITAUM MAGIC CONTOURING POWDER」、「LANEIGE ナチュラルブローオートペンシル(2号)」をそれぞれ塗った。

    こうしてメイクアップまで終えた顔を見つめると、これまで知らなかった「化粧の味」が視覚と触覚を経てはっきりと伝わった。

    月日が流れるほどに浅黒くなっていた肌が数年前のふわふわと白かった時代を取り戻した気分。しかし何よりも重要なことは「表情」そのものがとても柔らかくなったという事実だ。肌に水分が供給され、化粧過程にてマッサージが行われたことで筋肉そのものがほぐれる効果を得たためだ。つねに直さねばと考えながら直すことができなかった「嘘笑い」が自然と解かれた姿から「顔の輝きが競争力」という言葉を実感できた。

    しかし現代を生きる我々男性たちは毎朝通学時間、出勤時間に追われる忙しい日々を生きる。こうした現代人たちが化粧の「恩恵」を十分に受けることができるほどの余裕を持つことができるだろうか。「今までしていたスキンケア、メイクアップは実はどれだけ長くしても15分で終わります。ただし最初は慣れなず手こずるために15分で終わるものを1時間取られるでしょう。けれど化粧は自転車と同じ、まず一度身に着けてしまえば続けて使うことができるようになります」というのがコアーティストの最後のアドバイスだ。
  • 毎日経済_ムン・ホヒョン記者 / 写真=ハン・ジュヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-04-30 05:29:13